ご修了の先生からの開設祝賀会での祝辞

高田ゆり子先生  第4期修了生

ただいま、ご紹介にあずかりましたカウンセリングコース4期修了生の高田ゆり子でございます。現在、筑波大学大学院人間総合科学研究科看護科学専攻に所属しております。

 本日はお招きをいただきまして、ありがとうございます。

 僭越ではございますが、お祝いの言葉を述べさせていただきます。

 まずは、本専攻の御開設おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。

 私がカウンセリングコースを修了してから、早14年が経ちました。振り返ってみますと、本務を持ちながらの二足のわらじは、大変なことが多くありましたが、実りある2年間を過ごすことができ、人生のなかで一番充実した時期であったと思っております。

 当時の資料をひも解いてみましたら、入学時のオリエンテーションでは、先輩方のご配慮から、部外秘というかたちで、授業科目の履修お勧め度が星印で示されておりました。つまり、単位がとりやすくて、内容のいい科目には、☆が3つ、ついております。当然、☆1つの科目はその逆ということです。このような情報をもとに、お互いに協力し、一致団結しながら2年間の大学院生活を送りました。今でもその絆を強く保っております。授業終了後は、私の指導教官である井上先生の研究室で、うどんパーティを開催しながら、実践からでてくる問題意識をもとに、熱い議論を闘わせ、お腹も頭も満腹になったことを思い出します。また、國分康孝先生ご担当のグループ・プロセスの授業でご教授くださいました構成的グループ・エンカウンターを看護教育に導入して実践しており、その成果を毎年カウンセリング学会で発表しています。そしてその時に修得した理論や技術を、現在、看護の分野に取り入れながら、教育・研究に携わっております。この2年間があって、現在の立場で仕事をすることができていると痛感しています。本当に貴重な学びの機会となり、一重に先生方のお教えによるものと感謝しております。

 カウンセリングの博士号が取得できる大学は、日本には今日までありませんでした。そのため博士(カウンセリング)が取得できることは、カウンセリングコースが開設された時からの私たち修了生の悲願でしたので、修了生一同、本当に喜んでおります。

 私事で恐縮ですが、看護科学専攻では清水研究科長を看護科学専攻設置準備室長として、博士後期課程の来年度の開設を目指しております。そして日本で初めての学位、博士(看護科学)を授与できるよう、現在、準備を進めております。そうしたことで、来年度には筑波大学は日本で初めての学位、カウンセリングと看護科学を授与できる大学になると信じております。

 研究とは、世の中のために役立つものでなければならない、研究のための研究であってはならない、これは、私が國分康孝先生からお教えいただいたことの一つです。

 本専攻は社会人に門戸を開いておりますので、実践現場と乖離しない、そして人々の生活のためになる研究成果を導く能力が修得されていくものと存じます。生涯発達的な課題解決は、今後ますます需要が増える領域と思われます。そして、そこに求められる高度専門職業人の育成を担う本専攻は、さらなる発展が期待されてくることと存じます。

生涯発達専攻、生涯発達科学専攻のますますのご発展を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。
本日はおめでとうございました。

教育研究科カウンセリングコース 4期修了生
人間総合科学研究科看護科学専攻 高田ゆり子