カウンセリング方法論(counseling and consultation)

授業時間: 秋A,秋B 土曜日 2・3時限
標準履修年次: 1年次
担当教員: 安藤 智子

授業概要 :

心身の健康や、現実的な問題を扱うカウンセリングは、心理・教育・医学・看護・キャリア・福祉・保健等の多様な領域で実践されている。カウンセリングに持ち込まれる問題をどう理解するのか、また、具体的にどのように応答するのかを講義と演習によって実践的に学ぶ。

目的・ねらい:

カウンセリングに関する基本的な知識を習得し、様々な問題への応用を理解する。カウンセリングで取り扱われる様々な問題について多面的に理解し、より効果的な援助を実践することができるようになることをめざす。

評価方法 :

授業への参加とレポートにより総合的に評価する。

教材・参考書 :

授業中に随時案内する。以下に参考書をあげる。
  鑪幹八郎他編著 心理臨床家の手引第3版 誠信書房 2010年
  中井久夫・山口直彦 看護のための精神医学 医学書院2001年
  J.S.ザロ他著 森野礼一他訳 心理療法入門:初心者のためのガイド 誠信書房 1997年
  ナンシー・マックウイリアムズ 成田義弘監訳 ケースの見方・考え方:精神分析的ケースフォーミュレーション 創元社 2006年

授業計画:

第1週 ガイダンスとカウンセリング、カウンセリングの諸理論
第2週 初回面接とアセスメント
第3週 ケースの見立て
第4週 記録と倫理、基本的なカウンセリング過程に生じる諸問題
第5週 様々な応答 支持的技法
第6週 様々な問いかけ 介入の技法
第7週 困難な状態でのカウンセリング
第8週 終結に関する諸問題
第9週 事例の検討
第10週 カウンセリングの学び方

受講生からの感想

・ロールプレイなども含めて,様々なカウンセリング技法を学びます。最終回には,みんなでコラージュをしたのが記憶に残っています。先生の穏やかな受け答えや話し方から,カウンセリングマインドを深く実感できました。
・実際のカウンセリングの注意点をディスカッション形式で共有することで,カウンセリングの限界や葛藤を共有することができました。またプロフェッショナルのカウンセリングを知る貴重な機会となりました。
・「カウンセリングで何を目指すのか」を,ロールプレイ,ビデオでの実際のセッション,学生提供のケーススタディをもとに学びます。感情に焦点をあてるセラピーを見た後の,安藤先生の最後の授業での涙が印象に残りました。
・心理学の概観やカウンセラーの基本的姿勢について深く学ぶことができました。中でも,クライエントとカウンセラーの関係性の大切さや守秘義務の捉え方については,先生の熱い思いが伝わってきました。生徒の関心や要望に応じて授業内容も変更してくださいます。先生の豊かで広大な知識と穏やかな人柄に魅了されました。
・臨床家がクライエントにどのように介入していくのかを学ぶことができました。専門用語をわかりやすく説明していただき、治療の必要性や難しさについて自分の頭で考えることができました。カウンセリングの実践を知りたい方にはぜひお勧めの授業です。先生が母親のようにやさしく見守り、丁寧に教えてくださいます。
・先生の,あの包み込むような優しさはどこから来るのでしょう・・・!!(涙)