カウンセリング心理学(Counseling Psychology)

授業時間 : 春A,春B  木曜日 7・8時限
標準履修年次 : 1年次(必修)
担当教員 : 藤生 英行

授業概要 :

カウンセリングとは、言語および非言語コミュニケーションを通して、行動変化を試みる人間関係である。その人間関係を研究対象とする、「カウンセリング心理学」に基づき、カウンセラーの意義と役割について明らかにするとともに、カウンセリング関係の成立条件、カウンセラーの資質と能力、職業倫理などを取り上げて、カウンセラーとして期待される態度と行動について学ぶ。授業では配付される講義資料とスライドを中心に進められる。また、カウンセリングの実際をより具体的に理解するために、適宜ワークシート、事例提示等を用いて講義する。受講者はカウンセリングの倫理について授業者と契約を結ぶ必要がある。

目的・ねらい:

対人援助の状況で展開する人間関係のダイナミズムと、援助対象者一人ひとりの心理学的現実を理解し、カウンセラーとして必要なカウンセリングの視点や理論について理解を深める。

評価方法 :

出席状況と討論参加状況、テストの結果等を総合して評価する。

教材・参考書 :

事前学習書として、以下の書籍を提示しておくが、講義資料の配布、関連文献の紹介は適宜行う。
渡辺三枝子「新版カウンセリング心理学」ナカニシヤ出版
佐治守夫・飯長喜一郎「ロジャーズ クライエント中心療法 新版–カウンセリングの核心を学ぶ」有斐閣
イーガン(福井・飯田訳)「カウンセリング・ワークブック」創元社

授業計画:

第1週: 授業ガイダンス
第2週: カウンセラーの職業倫理: 「すること」と「してはいけないこと」
第3週: カウンセリングの基本概念: 実践、研究、教育の3要素の理解
第4週: カウンセリングの心理学的基盤: 理論的志向性の選択
第5週: カウンセリングの基本要因: 援助に関わる変数
第6週: カウンセリング関係の構築: ヘルピングスキルと3段階モデル
第7週: カウンセラーに必要な資質と条件: ケース研究とスーパービジョン
第8週: ケース・フォーミュレーション
第9週: カウンセリング心理学研究法
第10週: まとめ

受講生からの感想

・​この授業では、優しく語りかける口調で、カウンセリングの神髄を授けられます​。​重要なポイントは,何度も繰り返し強調してくれます​。​
・研究倫理の重要性やカウンセリングの基本理念を整理することで,カウンセリングとは何かを改めて考えさせられました。
・カウンセラーとしての倫理,基本的な姿勢,そしてカウンセリングの基礎理論につい
て深く学べました。事例を交えながら丁寧に説明される先生の人柄にも魅了されました!
・カウンセリングに関する基本的な姿勢や考え方,倫理的な配慮について深く学べました。またそれに加えて,歴史の変遷とともに発達してきたカウンセリングの手法についての理解が深まりました。
・印象に残っているのは,何と言っても”Do Do Bird Verdict”です。一生忘れない言葉になると思います。
・藤生先生の穏やかで情熱的な講義で、カウンセリングの倫理とエビデンスについて学びました。実践だけできてもダメだなぁ~ということを強く実感できました。自分の目指す方向が新たに定まった授業でした。
・自分の不勉強で、専門用語の意味がわからない・・・(後で調べよう)と思っていたら、理解していないことに気づいてくださり、その場でわかりやすく説明してくださいました。
・カウンセリング実習を体験したり、研究法について教わったり、盛り沢山の授業です!​