生涯発達臨床心理学Ⅰ(Lifespan Developmental Clinical Psychology Ⅰ)

授業時間: 春A,春B 金曜日 7・8時限
標準履修年次: 1・2年次
担当教員: 安藤 智子

授業概要:

胎生期から成人期までの発達とそれを支える環境について概説する。また、乳幼児期から発達過程における心理臨床的な課題や、支援について論じる。特に、実験や観察等の映像も用いながら、具体的な行動のどこに発達的な特徴や支援のポイントをみることができるのかを検討する。

目的・ねらい:

個性をもって生まれた一人の人間が、周りの人や環境と相互作用をしながら成長していく、ダイナミックで柔軟な発達がイメージできることを目指す。

評価方法:

出席と課題の総合評価

教材・参考書:

教科書は使用しない。配布資料に基づいて授業を進める。参考書は授業中に随時紹介する。例えば以下の文献を参考に挙げます。

無藤隆・小保方晶子・若本純子著 発達心理学:人の生涯を展望する 培風館2014年
E.T.カミングス著 菅原ますみ監訳 精神発達病理学 ミネルヴァ書房 2006年

授業計画:

第1回 発達臨床心理学の理論と方法
第2回 知覚発達・概念の発達
第3回 メタ認知の発達、心の理論の獲得と対人関係の発達
第4回 アタッチメントの発達
第5回 アタッチメントの障害
第6回 社会的認知の発達、感情とその制御の発達
第7回 友人関係の発達、ジェンダーの発達
第8回 自己概念とアイデンティティの形成
第9回 結婚と子育てをめぐる課題
第10回 家族の発達と課題

受講生からの感想

・発達臨床の視点や分析などの理論を体系的に学べ,1年目のスタートとして大変役に立ちます。
・乳児期から青年期までの発達過程についての講義です。主に,アタッチメントの観点から,ハーロウの理論や母親の養育態度,母子関係などについて,深く学ぶことができました。
・発達臨床心理学,発達心理学の視点から周産期から成人まで,学びます。前回の感想ででたQ&Aから次回の授業が始まり,質問や感想を共有しながらの学びが教育現場での実践に役立ちました。
・ビデオを見たり,玩具を使って体験してみたりと,様々な内容がとても刺激的でした。
・DVD視聴や参加型etc・・・と工夫が凝らされた授業を通じて,周産期から始まる,神秘的で華やかなるヒトの発達前半期について興味深く学ぶことが出来ます。カバーしている範囲は発達心理学の基本部分ですが,学部の授業とは比べ物にならない深さで,大学院に来たことを入学当初に実感できます。
・乳幼児のアタッチメント形成など,理論だけでなく多くの事例を通して理解を深めることができました。両親との関わり方がその後の成長過程に大きく影響することを実感し,まさに本専攻が「生涯発達専攻」という所以を感じました。