心理・教育統計法(Statistics in Social Science)

授業時間: 春A,春B  土曜日 4・5時限
標準履修年次: 1年次
担当教員: 藤 桂

授業概要: 

社会科学における統計学の用い方の基礎を解説する。本講義は,「社会調査法」「データ解析法」「調査研究法演習」履修のための基本要件である。

目的・ねらい: 

質問紙や実験等で得られた数量データを統計的に解析する方法を学び,第一に,修士論文作成に備えること,第二に,課程修了後の実務でも広く役立つ統計的な知識やデータの見方を身に付けることを目的とする。

評価方法: 

出席と授業参加態度による。

教材・参考書:

基本的に,授業中に配布する資料のみを用いますが,下記書籍も手元にあると有効です。

森敏昭・吉田寿夫 『心理学のためのデータ解析テクニカルブック』 北大路書房
 田中敏・山際勇一郎 『ユーザーのための教育・心理統計と実験計画法』 教育出版
 古谷野亘 『数学が苦手な人のための多変量解析ガイド』 川島書店
 吉田寿夫 『本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本』 北大路書房

授業計画:

第1週 イントロダクション: 統計の目的と意義,平均値と分散,データの形式
第2週 正規分布:標本と母集団,中心極限定理,z得点
第3週 統計的仮説検定の論理:標本と母集団,帰無仮説と対立仮説,検定の手順
第4週 t検定: 2つのグループの平均値の比較
第5週 分散分析1: 3つ以上のグループの平均値の比較(1要因分散分析,多重比較)
第6週 分散分析2: 2つの要因を考慮した平均値の比較(2要因分散分析,交互作用,単純主効果検定)
第7週 相関分析: 2変数間の関係を見る方法について(ピアソンの積率相関係数,散布図)
第8週 χ2検定:連関,期待度数と観測度数
第9週 重回帰分析: 複数の変数の影響力について(変数の投入,標準偏回帰変数(β),重相関係数)
第10週 因子分析・主成分分析: 項目のグルーピングについて(因子,因子軸の回転)

受講生からの感想

・心理学が科学であることを実感できる授業です。具体的な例を多く取り上げて丁寧に進むことで,体系的かつ分かりやすく学べます。
・例えも面白く,とても分かった気分になって帰りますが復習も大事です!
・社会科学における統計学を,基本の”キ”から学ぶことができます。分かりやすいレジュメと,身近な話題と,優しい笑顔で,悩める私たちを「わかった気分」にさせてくださいます(笑)。
・心理統計について,先生ほど丁寧に,親切に,わかりやすく教えてくださる先生は,まずいないと院生一同確信しています。緻密な授業計画とわかりやすい授業資料のもとに,院生の理解の状況に合わせて,スモールステップで授業を進めてくださいました。
・心理学が科学であることを実感できる授業です。具体的な例を多く取り上げて丁寧に進むことで,体系的かつ分かりやすく学べます。
・身近な例や,授業で実際に取ったアンケートをもとに統計を取ることで,何が明らかになるかを,わかりやすく丁寧に学ぶことができる授業です。
・社会科学における統計学を,基本のP値とは何ぞや?から分散分析まで,PCを使わず講義で学びます。
・統計学者(数学者)の歴史的発見のショートストーリーを絡めて統計の重要な基礎のパーツを教えてくださるので,毎回とても興味深いです。