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English version is here.
教育学研究を志す皆さんへ
現代社会には、さまざまな社会的困難や問題に直面し、人間不信に落ちいり、社会に背を向け自己の世界に閉じこもったりバーチャルな空間に身をゆだね、現実社会に立ち向かえないでいる人々がいます。教育学研究は、こうした人間不信による孤立化・分断化の状況に対抗し、人間の連帯・協働にもとづく安心・安全な社会づくりを志向する人間主体の形成を志向する学問であると思います。教育学研究に課せられた課題は大きいものがあります。教育学研究を志す者には現実世界と向き合い、問題意識を研ぎ澄ますことが求められます。
教育基礎学専攻は、教育をめぐる諸問題を歴史的、理論的、科学的な視野から研究対象として、教育にかかわるさまざまな課題に応えられる研究者を養成することを目的としています。本専攻には,教育哲学,日本教育史,外国教育史,生涯学習・社会教育学、教育制度学,教育行政学,学校経営学,比較国際教育学,の8研究分野がおかれ,現代の多様な教育問題に応える研究活動をおこなっています。
教育学は,さまざまな関連領域の研究成果を応用し問題解決にあたる応用的学問です。教育学研究を志す皆さんは,哲学,歴史学,政治学,行政学,経済学,社会学,文化人類学,民俗学,情報科学など幅広く関連領域の学問分野について学ぶことが必要です。教育基礎学専攻の大学院生は専門研究分野の研究室に所属しますが、本専攻では隣接する研究分野の研究者による指導が柔軟に受けられる研究指導体制をもっています。また、本専攻の8研究分野は、ほとんどが前身の東京教育大学の研究室を継承しており、出身者は全国の大学・研究機関で活躍しています。それぞれの専門分野で活躍している先輩諸氏とも学会や研究会等を通じて交流し研究を深めることができます。
教育基礎学専攻を志す皆さんには、教育の問題にあつい思いをもって果敢に研究を進められることを期待します。
教育基礎学専攻長 手打 明敏
右上:「有益なる教授と説教」と題する木版彩色画 (1490年頃、オーストリーのガイラー)
幹から出た枝にアルファベットを配置するという簡単で直観的な方法で文字教授の補助手段としていた。
画像出典:H.Schiffler,
etc., Tausend Jahre Schule. Eine Kulturgeschichtre des
Lernens in Bildern. 1985. S.56 |