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教育学類の目指すもの

教育学の役割

 人間は社会をつくり、社会を支え、社会を変える。と同時に、社会は、教育という営みを通じて、社会の必要(経済、政治、文化の必要)を満たす態度や能力の形成を人間に求め、そのための仕組みを整えようと企てる。ここに、教育が人間と社会をつなぐ不可欠の営みとして組織化され、確固たる存在と化すゆえんがあります。それは、乳幼児教育から青少年教育、高齢者教育まで多様であるだけでなく、家庭、学校、地域社会、地方自治体や国、国際社会のさまざまなレベルにおいて多層的に展開されています。こうした教育の営みに対しては、その目的、内容と方法、制度について、多様な問題がたえず提起され、その解決が試みられてきました。そして、今日、教育問題が高度化・複雑化する中で、教育学への期待が高まり、教育学的専門知識を身につけた人材がさまざまな分野で求められています。

教育学類の目標

 教育学類とは、現代社会が求める、そうした教育学的専門知識を有する人材を育成することを目的とする学類です。ここでめざされる人材の育成は、大きく、(1)地域、学校、自治体、そして国際機関など、さまざまな分野において、教育の専門家として活躍できる人材の育成、(2)教育研究者を志望する人材の育成にわけることができます。私たちは、教育問題に対する問題意識と好奇心に満ちた高校生諸君の入学を心から期待しています。

「教育学の総本山」としての筑波教育学

 教育学類には30名を超えるスタッフがおり、教育学のあらゆる分野をカバーするのみならず、教育問題への理論的関心も実践的関心も政策的関心もどれも大切にし、教育学という学問の世界に皆さんを案内します。みなさんは、狭い専門性に特化されない、多元的・多角的な視座から、教育問題に対する総合的な見方・考え方を獲得することでしょう。明治以来、連綿として受け継がれてきた「教育学の総本山」としての歴史と伝統の中で培われ、教育学をリードしてきた教授陣が、最新の研究成果をもって教育学の面白さを伝え、教育問題を解決するための理論と実践力を兼ね備えた人材を育成します。

教育学類の2つのコースと4つの系列

 教育学類では、総合的な教育学を構成するさまざまな研究領域のつながりを考えて、2つのコースと4つの系列を提案しています。

 2年次になると、小学校教員免許の取得を強く希望する学生だけは「初等教育学コース」に所属し、そうでない学生は「教育学コース」に所属することになります。「初等教育学コース」に所属する学生は、「学校教育開発系列」に含まれる授業を集中的に学びますが、「教育学コース」に所属に所属する学生は、「人間形成系列」「教育計画・設計系列」「地域・ 国際教育系列」という3つの系列の中から、特に関心のある系列を1つ選び、その系列に含まれる授業を集中的に学びます。そこでは学ばれた知識・技能を活かして、学生は4年次に、卒業研究をまとめていくことになります。ただし、すべての学生は、4つの系列に含まれる科目を、必ずいくつかは履修しなければなりません。なぜならば、1つの系列のみの知識・技能を習得することよりも、教育学に関する知識・技能を全般的に学ぶことの方が、教育に関連した優秀な理論家・実践家となるに有効であると考えているからです。

 教育学類の学生には、個人の専門的な研究関心を深めることと同時に、「教育学」という学問をさまざまな観点から学ぶことが求められるのです。

筑波大学のなかの教育学類

新たな学群・学類 ―「教育学類」の誕生―

 筑波大学は、2007年4月に、学群・学類を新たにしました。教育学類はそれまで「第2学群・人間学類・教育学主専攻」と呼ばれていましたが、「人間学群・教育学類」として新しく生まれ変わりました。

 筑波大学は、創設以来、従来の制度にとらわれない新しい構想の下に大学づくりに取り組んできました。その象徴的な取り組みの一つが、学部に代わる教育組織である「学群・学類」という考え方です。筑波大学では、このような特色をさらに発展させ、教育内容の一層の充実を図るために、学群と学類を再編成しました。

「教育学類」の特徴

 こうして生まれた新しい学群は、全部で9つになります。「教育学類」は「人間学群」の中に含まれます。人間学群は「人間の発達や形成に関わる学問分野を対象とする学群」という使命を持って、「教育学類」「心理学類」「障害科学類」の3つの学類をつくり、学類相互の連携を大切にしています。したがって、教育学類の学生は、教育学・心理学・障害科学の3つの学問領域を学際的に学び、人間の発達や形成に関する総合的な知識・技能を習得することが期待されています。