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人間形成系列

人間形成系列において、学生は教育に関する基礎を学ぶことができます。その中には、教育哲学・日本教育史・外国教育史・道徳教育・キャリア教育学という分野があります。

現在、この系列の授業のなかには、主に、世界や日本の歴史をさかのぼって、学校というものがどのように成立・展開してきたのかを考えたり、今日の教育のあり方を導いた偉大な人物の足跡・思想をとらえなおしたりする授業が開講されています。より具体的に言うと、前近代を中心とする日本教育史の全体像、近代を中心とする日本教育史の歴史像、クラス・カリキュラム・一斉教授の思想と歴史、シュタイナー教育の人間形成、諸外国の道徳教育の諸相、古代ギリシャの哲学やソクラテスの教育思想、などを内容として取りあげています。このような内容を学ぶことで、教育学の基礎的知識が習得されるのです。

この系列のなかで卒業研究をまとめることになれば、教育の本質や原理を考える基礎的教養が身につくために、学界や教育界などの多様な分野への進路選択が期待されます。

開設授業科目の例

講義科目 演習・実践演習科目
  • 日本教育史政治・経済・文化などの時代状況と関連づけながら、近代以降「教育」に枠づけられる、人間形成の展開・構造・特質を考察する。日本の「学校」の位相を中心に、テキストを用いて通史的に検討する。
  • 学校教育成立史ハミルトン著『学校教育の理論に向けて』(世織書房)を基本テクストにして、近代の学校教育を特徴づけている「クラス」・「カリキュラム」・「クラス教授」・「一斉教授」・「黒板」・「運動場」などの装置の誕生を探る。
  • 道徳教育論シュタイナー教育およびその道徳教育について、その基盤となっている人間観や社会観から読み解くことによって、心理主義化する現代の学校教育や道徳教育の問題点を指摘し、その解決策を模索する。授業は、テキスト『シュタイナー教育を学びたい人のために』(協同出版)を読み進めるかたちで行う。
  • 現代教育論演習教育学に関連する様々の英文テキストを現代的視点から解読する。
  • 教育思想演習教育学の古典として知られるヘルバルト(J. F. Herbart)の『一般教育学』(是常正美訳、玉川大学出版部と三枝孝弘訳、明治図書)を講読し、教育的教授論、多方興味論、教授段階論などの主要な主張について検討する。

卒業研究の例

  • コメニウス汎知学の再検討 ―『学校の改革』(1642)の分析を中心として―
  • 乙竹岩造は「能力」をどう問うたか ―日本教育史研究への移行に着目して―
  • 飯村丈三郎の教育論に関する一考察 ―1880年代の茨城県会会議録の分析を中心にして―
  • 福沢諭吉の教育思想に関する一考察 ―ナショナリズムに注目して―
  • 初期コールバーグ道徳教育論に関する一考察 ―インドクトリネーション批判に焦点を当てて―
  • ヘルバルトのヘーゲル『エンチュクロペディー』の批評について
  • プラトン『国家』における音楽と体育における幼少期の教育論
  • バウハウスの再評価に向けて ―1900年前後の芸術運動の分析を中心として―
  • Death Educationの必要性と可能性 ―子どもにいのちを教える意義―
  • 「書く」ことの教育史的考察 ―知のあり方との関わりにおいて―