教育社会学

図2

 担当教員

准教授 岡本 智周 OKAMOTO Tomochika

専門研究領域の沿革と概要

教育社会学は、教育に関わる社会事象を対象とし、社会学の視点と方法で研究する学問です。教育社会学研究室は、東京教育大学の時代以来、この学問領域の発展と深化に努めてきました。国立大学法人化に伴う筑波大学の研究科改組の動きのなかで、教育社会学研究室は2001年に人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻の共生教育学分野を構成することとなり、現在に至っています。現代の社会と教育にとっての重要な課題である「共生」についての探究を深めつつ、教育社会学の内容と方法のさらなる展開に取り組んでいます。

所属院生とテーマ

院生氏名 研究テーマ
小山田建太(博士後期課程2年) 地域若者サポートステーションの支援可能性に関する研究

研究室活動の特色

教育事象についての社会学的研究を遂行するためには、諸々の学説や理論はもちろん、調査・分析のための各種技法など、様々な種類の知識を理解し修得する必要があります。研究室での討議や講読の機会でこれらの学問的基礎教養を共有するとともに、共同で行う具体的な調査研究活動を通して、参加者個々における研究方法論の確立がなされることを目指しています。

研究室では学校や社会を対象とした大規模調査に常に取り組んでいます。2010年代に行った主な共同調査活動には、「高校生のコミュニティとの関わり合いに関する調査」「共生社会に関する調査」「若者における職業意識の形成」といったものがあり、報告書が刊行されています。

学生へのアピール

教育社会学研究においては、検討課題となる現象を、まずその問題の社会的背景や前史に位置づけて捉えることが大切です。新たな研究に必要となる対象や方法は、そうした吟味のうえに設定されることになります。研究の課題それ自体が、それぞれの問題史および研究史の大きな流れのどこに位置づくものなのかを問いかけながら、生み出される知見の意味と意義を磨きあげていきたいと思います。

また、教育社会学の視点は、あらゆる教育や社会に関する「問題」を精査することに役立つとともに、それらの「問題」に対する新たな理解や解釈を提示することにも資するものです。そして私たちの研究室では、そのようにして得られる知見を、「共生」に関する社会事象や理論に応用することをも目指しています。