生涯学習・社会教育学

 生涯学習・社会教育学

担当教員

准教授 上田 孝典 (うえだ たかのり)UEDA Takanori

専門研究領域の沿革と概要

本専門研究領域は、教育学系生涯学習学分野を母体としていますが、前身は東京教育大学の社会教育講座です。東京教育大学時代以来の実証研究(調査研究、歴史研究)の伝統を継承・発展させながら研究活動をおこなっています。さらに、近年は、学外の研究者とも協力して科学研究費補助金を得て「社会教育・社会体育行政とNPOのパートナーシップ構築に関する総合的研究」(2002~2004年)、「自治体と市民の社会的協働による地域社会教育構築に関する日・韓・独比較研究」(2005~2006年)に取り組んできました。現在は「アジア・太平洋地域の社会開発を支援するコミュニティ学習施設に関する国際比較研究《(2009-2011)に取り組んでいます。

沿革
1949 東京教育大学に社会教育講座が発足(初代教授は平沢薫教授)
1975 辻功准教授が第2代目教授に昇任
1976 山本恒夫准教授が着任
1978 筑波大学が発足
1988 山本恒夫准教授が第3代目教授に昇任
1991 辻功教授が退官
1992 手打明敏准教授が着任/研究分野の吊称を「社会教育学」から「生涯学習学」に改称
1998 野村佐和子講師が着任(2002年3月まで)
2001 山本恒夫教授が定年退官/手打明敏准教授が第4代目教授に昇任
2006 「生涯学習学」から「生涯学習・社会教育学」に改称
2009 上田孝典助教が着任
2011 池谷美衣子特任助教が着任(2014年3月まで)
2013 上田孝典助教が准教授に昇任
2016 手打明敏教授が定年退職、名誉教授に就任

所属院生とテーマ

院生氏名 研究テーマ
楊 格(博士前期2年/中国・北京出身) 中国都市部における青年の教育支援と職業教育に関する研究
ケン リュウ(博士前期2年/中国・遼寧省出身) 中国農村部における「留守児童」の問題と教育支援に関する研究
小宅 優美(博士後期1年/福島県いわき市出身) 農山村における地域づくりと学習に関する研究
橋田 慈子(博士後期1年、日本学術振興会特別研究員(DC1)/東京都稲城市出身) 親集団の学習と変容を基盤とした障害者の地域自立支援プロセスに関する研究
牟田 京子(博士後期2年/熊本県出身・現在地 鹿児島県) 現代青年に対する社会教育の果たし得る教育的役割に関する研究
ノ ユンジン(博士後期3年/韓国・釜山出身) 多文化家庭の親の養育態度と外国人配偶者の自尊感が子どもの自尊感に及ぼす影響
西村 恵(博士後期3年) 発達障害者等の生涯学習に関する研究―実態調査・生涯学習プログラムの開発及び生涯学習講座PDCAサイクルによる検討―
PENGTHAM PIYAWAN(ペンタム ピヤワン)(博士後期3年/タイ・チェンマイ出身) タイにおける公開大学の課題に関する研究―公開大学における中途退学の現状・対策・動向の検討を中心として―
曹 蓓蓓(博士後期3年/中国・上海出身) 日本における多文化共生の地域づくりに関する研究 ―中国人集住地域を手がかりに―
紅桂蘭(博士後期3年/中国・内モンゴル出身) 中国における少数民族文化継承に関する研究―民族文化の新たな創造に着目して―

研究室活動の特色

本研究室では、博士課程前期・後期の在学生を中心に各々の研究の進捗状況や調査等について、教員と全院生が一緒になって検討を重ねています。アットホームでありながらも討議は真剣かつ活発であり、討議が数時間に及ぶことも少なくありません。所属院生の研究テーマや問題関心はそれぞれ異なりますが、討議を通じて全体の共通理解をはかり、院生同士が互いに支え合うかたちで研究活動に取り組んでいます。

また、近年わが国の社会教育学研究は、国際的なNon-Formal Education , Adult Education 研究とも交流を深めながら進展してきています。本研究室においても、アジアを中心に様々な国の生涯学習・社会教育に関する情報や交流が盛んになってきています。

学生へのアピール

生涯学習・社会教育学は、歴史学・社会学・社会福祉学・農学・芸術学・体育学など多様な領域と関連をもつ研究分野です。探求したい研究テーマへの情熱はもとより、様々な事象や問題に対する幅広い知的好奇心と、国内外のフィールドに出向く行動力のある学生を歓迎します。

研究会案内

「地域と教育」研究会(原則として月2回木曜日に実施 18:15~、ほか、現地調査を行う)

本研究会は、「地域」と「教育」をキーワードに、「現場」をふまえての研究討議を重ねていこうという趣旨のもと、2001年度から発足しました。これまで、研究会の調査対象として千葉県君津市や茨城県大子町(2010年度~大子町教育委員会と連携協定を締結)を設定してきました。教員・院生と意欲を持った学類生を構成メンバーとし、各々の研究関心についてフィールド調査を行いながら、研究討議を行います。特に、学類生に対し、調査研究に関わる一連のプロセスに主体的に関与してもらう機会を設けることで、「現場」をふまえての研究活動を実践していこうとしています。