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教育基礎科学サブプログラム

2020年度に発足した本「教育基礎科学サブプログラム」は、国内外の大学や研究機関等において教育学諸分野の教育・研究に従事し、各分野の研究を牽引する研究者を養成することを目的に掲げています。

前身の「人間総合科学研究科博士前期課程教育学専攻」や、それ以前の5年一貫制博士課程における教育学関連各専攻等がそうであったように、本サブプログラムは、1872年(明治5年)に設立された師範学校をルーツとする研究型総合大学である本学において、最も長い歴史と伝統を誇る研究者養成組織の系譜に位置付くと言ってよいでしょう。

意図的・計画的営みとしての教育は、乳幼児教育から青少年教育、成人教育、高齢者教育まで多様な形態をとり、かつ、家庭、学校をはじめとする教育機関、地域社会、地方自治体、国、国際社会等のさまざまなレベルで多層的に展開されています。さらに今日、人工知能等の技術革新の進展や、様々な領域で進行するグローバル化などを典型とする社会的な変化により、私たちの生活そのものがかつてない程度と速度で変容を遂げていることは疑う余地がありません。このような中で、多様化・複雑化する現実の教育諸問題や現代社会が求める広範な教育的課題を、教育の理論と実践の両側面から多角的かつ科学的にとらえ、社会に貢献できる実践力や研究能力を有する人材が求められているのです。

そのため、教育基礎科学サブプログラムでは、教育学の幅広い高度な知識と能力を修得するとともに、教育学の理論と実践とを統合したカリキュラムと教授法の下で、教育の本質と現実的課題を問い続ける研究姿勢と基本的な研究方法、時代の要請に応える実践力を身につけた教育学研究者の育成を目指します。

具体的には、教育哲学、日本教育史、生涯学習・社会教育学、教育制度学、比較・国際教育学、学校経営学、教育社会学、高等教育論、カリキュラム論、教育方法学、道徳教育学、キャリア教育学、社会科教育学、人文科教育学、数学教育学、理科教育学、外国語教育学、教育臨床学、特別活動学の各研究分野を担当する教員が、複合的な視点から教育学研究者として必要な知識と能力を高めるための指導と助言を提供しています。

もちろん、教育学各分野の研究を牽引するためには、「教育学学位プログラム(後期)」に進学し、独創的な研究成果を国内外に向けて発信し、政策と実践の改革を国際的に先導することのできる教育学研究者を目指すことも大切な選択肢です。教育基礎科学サブプログラムでは、「教育学学位プログラム(後期)」における研究者養成に円滑に接続できるカリキュラムの下で、それぞれの教員が指導に当たっています。

また、グローバルな視点から教育を捉え、国際的な研究活動をなし得る研究者を養成するため、各国の教育学関連大学院等との研究交流・学生交流の機会を設けていることも本サブプログラムの特質のひとつです。中でも、東北師範大学(中国)、華東師範大学(中国)、北京師範大学(中国)、モスクワ市立教育大学(ロシア)の各大学院とは継続的な交流の実績があり、このような継続性のある国際交流の対象となる大学院は今後増えていくことが予定されています。さらに、東北師範大学と本サブプログラムの前身である人間総合科学研究科博士前期課程教育学専攻が2016年にダブルディグリー・プログラムの協定を締結し、2017年度から運用を開始していることは特筆すべきことでしょう。所要の要件を充たした学生は、本学の修士(教育学)と、東北師範大学の修士(法学)、修士(文学)又は修士(教育学)のいずれかを同時に取得することができます。

教育基礎科学サブプログラムでは、国内外の大学・研究機関等において教育学諸分野の教育・研究に従事する研究者を志す方々はもちろん、国内外の行政機関・国際機関等で教育学の学術的アプローチを用いて教育政策の形成や効果分析等に従事したり、国内外の教育関連組織で教育活動や人材育成をリードしたりする研究力のある高度専門職業人を志す方々も広く歓迎します。とりわけ、「教育学学位プログラム(後期)」に進学し、日本のみならず世界をリードする教育学研究者を目指そうとする意欲のある方々のご入学をお待ちしています。

教育学学位プログラム(前期)
教育基礎科学サブプログラム リーダー
藤田 晃之