Home > 平田諭治

平田諭治

ひらた ゆうじ / Yuji Hirata

教員一覧に戻る

役職准教授
専門研究領域日本教育史
取得学位博士(教育学) 広島大学
E-maileducation-hirataug [_] human.tsukuba.ac.jp
冒頭の「education-」を削除し、[_] を半角アットマークに置換してお使いください。
個人ホームページ

経歴

福井県に生まれる。千葉大学教育学部卒業,広島大学大学院教育学研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員,広島大学大学教育研究センター助手,鳴門教育大学学校教育学部助教授を経て,2001年4月より筑波大学教育学系(2004年より国立大学法人筑波大学大学院人間総合科学研究科)に勤務。

研究分野

近現代日本の教育とナショナリズム/オリエンタリズム/コロニアリズム,近代日本教育国際関係史

研究テーマの概要

日本の教育・文化の歴史的構造をグローバル・スケールで考えるための研究を進めており,国民教育システムの形成・確立・変容を,帝国規模の変動や国際関係の力学と重ねながら,具体的かつ実証的に解き明かすことを目指している。近現代を中心としているが,日本教育史の全般を視野に入れることを心がけている。博士論文では,教育勅語の対外的な翻訳と紹介に焦点づけて,天皇制教育の体制化をめぐる影響関係を考察したが,それ以降,そこで残された課題や不十分であった点を意識しながら,主としてつぎの二つの研究テーマに取り組んでいる。一つは,第二次大戦前の代表的な英語教育家であった岡倉由三郎(1868-1936)に注目し,かれの対外日本紹介とその経緯・背景を解明することである。岡倉の日本紹介活動は,英文著書『日本精神』(1905年)および『日本の生活と思想』(1913年)として結実するが,影響力のあった実兄の天心や恩師のB.H.チェンバレンと関連づけて検討すると,国際世界に向けた帝国日本の自己表象のありかたとその知的水脈を探ることができる。もう一つは,19世紀後半以降あいついだ万国博覧会や国際教育会議に注目し,日本の教育の近代化との関係を解明することである。これまで,フィラデルフィア万博(1876年),ロンドン衛生万博(1884年),ニューオーリンズ万博(1884-5年)などを対象としてきたが,近代世界の巨大メディアを軸とした教育の発信と受容の諸相,自己認識と他者理解の相互作用,さらには政策化へのダイナミズムなどを浮き彫りにしていきたい。

主要著書・論文

Thought and Action on“English as an International Language”per Yoshisaburo Okakura: Focusing on Acceptance of Basic English in the Early 1930s, Japanese Educational Research Association ed., Educational Studies in Japan: International Yearbook, No.13, 2019
『日本教育史』MINERVAはじめて学ぶ教職第4巻,ミネルヴァ書房,2019年(編著)
「1901年度文部省外国留学生としての岡倉由三郎-ヨーロッパ留学の背景・経緯とその実際-」,『筑波大学教育学系論集』第42巻第2号,2018年
「岡倉由三郎の言語思想に関する一考察-『日本語学一斑』(1890年)におけるW.D.ホイットニー言語論の検討-」,『筑波大学教育学系論集』第41巻第2号,2017年
「岡倉由三郎の「国際語としての英語」をめぐる思想と行動-1930年代初めのベーシック・イングリッシュの受容を中心にして-」,日本教育学会編『教育学研究』第83巻第3号,2016年
「岡倉由三郎の思想形成と「英語教育」への道程-回想的語りの分析と考察を中心にして-」,日本教育史研究会編『日本教育史研究』第34号,2015年
「「美術使節」としての岡倉由三郎-1930年代初めの「日本」の語りについて-」,日本英学史学会編『英学史研究』第47号,2014年
「国家と教育」(第Ⅱ部第3章),鈴木理恵・三時眞貴子編著『教育の歴史・理念・思想』教師教育講座第2巻,協同出版,2014年
「嘉納治五郎の留学生教育を再考する-近代日中関係史のなかの教育・他者・逆説-」,筑波大学大学院人間総合科学研究科教育基礎学専攻編『教育学論集』第9集,2013年
『学校教育と国民の形成』小島弘道監修・講座現代学校教育の高度化25,学文社,2012年(宮寺晃夫・岡本智周と共著,第2・3・4章を担当)
「忘れられた「共生」の語り-<植民地帝国日本>というミッシング・リンク-」(第4章),岡本智周・田中統治編著『共生と希望の教育学』筑波大学出版会,2011年
「福島県石城郡湯本村の青年学習活動をめぐる地域・国家・世界」,『筑波大学教育学系論集』第34巻,2010年
「「体験」という危うさ」,『教職研修』第38巻第7号,教育開発研究所,2010年
「岡倉由三郎のThe Life and Thought of Japanはいかに読まれたか―発信された「日本」と帝国主義世界―」,日本英学史学会編『英学史研究』第42号,2009年
「イギリスにおける社会学の制度化と篤志家マーティン・ホワイト―20世紀初頭ロンドン大学社会学講座成立事情―」,広島大学高等教育研究開発センター編『大学論集』第40集,2009年
「岡倉由三郎The Life and Thought of Japan考」,日本英学史学会編『英学史研究』第41号,2008年
「「心」主義の歴史的文脈―氾濫する「心」の語りをどう見るか―」(第1章),吉田武男・藤田晃之編著『教師をダメにするカウンセリング依存症』明治図書,2007年
「『音楽取調成績申報書』(1884年)英訳考」,『英学史研究』第39号,2006年
「留学史研究の回顧と展望―欧米-日本-アジアの「知」の連環と構造を考える―」,筑波大学教育学会編『筑波教育学研究』第4号,2006年
「越境した不敬事件―外務省記録「福島県某小学校ニ於ケル御真影及教育勅語ニ対スル不敬事件ニ関スル件」(1920年)をめぐって―」,教育史学会編『日本の教育史学』第48集,2005年
「教育勅語の翻訳と帝国主義世界」,『日本の教育史学』第47集,2004年
「万国博覧会と教育改革」(第5章),鈴木正幸・添田晴雄・背戸博史編『比較教育論』近畿大学豊岡短期大学通信教育部,2004年
「1884-5年ニューオーリンズ万国博覧会における日本の教育の紹介」,『筑波教育学研究』第2号,2004年
「日本教育史」,『教職課程』臨時増刊号,第29巻第8号,協同出版,2003年
「1884年ロンドン万国衛生博覧会における日本の教育の紹介」,『筑波大学教育学系論集』第27巻,2003年
「日本教育対外紹介の通時的把握の試み―戦前の欧文日本関係書誌をめぐって―」,平成11・12・13年度科学研究費補助金基盤研究B(1)研究成果最終報告書『教育交渉史における日本教育観の形成と展開』,2002年
『教育勅語国際関係史の研究―官定翻訳教育勅語を中心として―』風間書房,1997年
* 以上,赴任(2001年)後の主なもの(末尾の単著を除く)

所属学会、その他の研究活動

教育史学会,日本教育史研究会,日本教育史学会,日本教育学会,日本英学史学会

日本比較教育学会平塚賞(1998年),石川謙日本教育史研究奨励賞(1999年)

担当授業

博士後期課程(人間総合科学研究科教育基礎学専攻):日本教育史研究法
博士前期課程(人間総合科学研究科教育学専攻):日本教育史特講,日本教育史演習,教育学セミナーⅠ
修士課程(教育研究科スクールリーダーシップ開発専攻):公教育の歴史
学群(人間学群教育学類):日本教育史,日本教育史演習,教育学研究法Ⅰ,人間形成実践演習,クラス担任の担当科目,学校を考えるⅡ(総合科目)

教員一覧に戻る