学群長挨拶

人間学群HPをお訪ねいただき、ありがとうございます。

人間学群の歴史

人間学群は、2007(平成19)年4月より、教育学類、心理学類、障害科学類の3つの学類から構成される新たな学群として発足いたしました。人間学群の歴史は、1972(明治5)年の師範学校創設にまで遡ります。東京師範学校、東京高等師範学校と歴史を重ね、その後、東京文理科大学、そして戦後の東京教育大学教育学部へと理念と伝統は継承されました。この間、教育界に数多くの有意な人材を輩出し、教育研究の分野から、わが国の近代化の礎を築くことに貢献してまいりました。筑波大学開学後は、開かれた大学としての新たな理念の下、人間学類がこれまでの系譜を引き継ぎ、教育研究の成果をさらに蓄積してきたところです。

教育の理念・方針

人間学群では、先達の築いた伝統を真摯にうけとめつつも、新たな時代における国際的で、今日的な課題の解決に貢献する人材の育成に努めております。そのために、私たちは、とくに、次の三つのことを大切にします。

第一は、学群コア・カリキュラムの充実です。人間学群の学生は、学類横断型の科目群(学群コア科目)の履修を通じて、各学類の基礎専門科目の共修、キャリアデザイン、国際教育協力、人間フィールドワークに関わる基礎的、実際的な学びを修めます。たとえば、キャリアデザイン入門(必修)では、多くの分野で活躍する卒業生を招聘し、毎回刺激的な内容を教授いただいております。人間学群の学生は、卒業後に実に多様な分野に進みます。研究者や心理・教育に係る高度専門職を目指した大学院への進学や、公務員・福祉職、企業への就職などです。多様なニーズを有す人間学群の学生にとっては、自らの将来を展望する上で参考となるとたいへん好評を博しています。

第二は、少人数の指導体制による、きめ細かな指導を実現することです。人間学群の学生定員は、一学年120名です。筑波大学に9つある学群の中でももっとも小さな組織です。これに対して、学群の構成教員は特任教員を含めておよそ100名規模となりますので、教員一人当たりの学生数はたいへん少なく、きめ細かな指導を行う環境となっています。加えて、担任制度の導入により、学生の学修上、あるいは生活上の悩みにも速やかに対応できる体制となっています。

第三は、学内外の資源を活用した指導を実施することです。筑波大学は、教育学、心理学、障害科学に係る学群(学士課程)から博士後期課程までを有する、全国で数少ない大学の一つです。人間学群での基礎的専門性の学修を、博士前期課程、そして博士後期課程へと誘い、一貫したカリキュラムの下で専門性の高度化と学際化の実現を目指しております。また、筑波大学では、小中高等学校などの普通附属6校、附属特別支援学校5校を擁しています。これら附属学校は、大学での理論の学修を、実践や応用へと架橋する貴重な場です。附属学校での学習機会を積極的に導入して、教育研究の深化に活かしております。そして、海外の協定校との交流です。2014年には学群教育の国際化の一環で、学群学生6名を引率してベトナム・ホーチミン市を訪問しました。ホーチミン市師範大学(Ho Chi Minh City University of Education)の学生と交流したほか、市内の幼稚園、小学校、障害児学校などの教育について視察を行い、意見交換を行いました。

人間学群の学生は、明るく、快活に学ぶ姿が印象的である、といわれます。私たちは、「人」を学び、そして「人」に学ぶ、真摯な学生を迎え、ともに希望を語ることを大切にしています。

人間学群長 吉田 武男