人間学群のコア科目とサービス・ラーニング

学生の体験談

国際サービス・ラーニングに関する学生の体験談

国際教育協力実習

「海外で日本語教師としての実習ができる」この1点に大きな魅力を感じ,実習参加を決めたのは,新年度の履修を考えていた4月のことでした。実習への参加決定にあたっては,タイに3ヶ月近く滞在することや日本語教育について大した知識のないことなどもあり,大いに悩んだというのが正直なところで,また参加が決定してからも「これからどうしよう」という不安はありましたが,今ではこの実習での経験が私の中で大きなウエイトを占めています。

タイ滞在中はというと,実習先であるカセサート大学附属学校(通称サティ・カセ)において,私は中学3年生と高校2年生の日本語クラスの授業を行い,空き時間には授業の準備や宿題のチェック,サティ・カセと日本の学校との交流に関する諸事を担当し,そして休日には,ホストファミリーに観光旅行ではなかなか行く機会がないところへ連れて行ってもらうなど,その1つ1つが日本では得難い貴重な経験となりました。

そういった中では,教師という職業や国際交流活動にやりがいを感じる一方,もちろん文化の違いから苦労することも多々あり,また日本語教育に関しても,「話せることと教えることはまったく別物」という点から試行錯誤の日々が続き,そのたびにサティ・カセの生徒や先生方,ホストファミリーをはじめタイの人たちから学ぶべき部分の大きさを感じました。

実習を通しては,タイへの出発準備段階から様々な人のお世話になり,実習を無事終えることができたことを感謝するとともに,今後はそういった苦い経験も含めて,自分の活動に幅広く生かしていくことで,この実習で学んだことが有意義なものだったと自信を持って言えるような「これから」をつくっていきたいと思っています。

人間学類 3年 小倉 学

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地域サービス・ラーニングに関する学生の体験談

人間フィールドワークI

大学に入学してから1年間,社会福祉研究会の道心園東寮グループというところで,児童養護施設に訪問して学習指導を行うボランティアをしてきました。

ここでは幼稚園生から高校生までの子どもたちが生活をしていて,私は小学5年生と高校1年生の生徒さんを指導することになりました。学習教材はあっても勉強を教える技術は何もなく,また子どもたちも最初は心を開いてくれずに会話もままならない状況だったので,自分には向いていないのではないかと不安でした。しかし,学習指導も回を重ね,子どもたちの通う学校の行事,施設内での行事に参加することで,自分自身も勉強を教えることや子どもたちと触れ合うことに慣れ,子供たちも「先生,先生」と慕ってくれるようになって,だんだん活動を楽しめるようになってきました。

最初は,「社会福祉研究会にはほとんどの人間学群生が入っているから自分も入らなくてはいけない」という,半分義務のような感じで始めたボランティア活動ですが,今では毎週の学習指導やその他の行事で子どもたちと会うことが,自分の憩いでもあります。そんな,自分の楽しみが単位になるような科目があってよかったと思います。

教育学類 1年 倉澤 織江

人間フィールドワークⅠとは,個人が参加しているボランティア活動を単位化するもので,30時間以上の活動を対象としています。私の場合,サークル活動として児童養護施設に週一回勉強を教えに行っています。

自分の担当する子供が決まっており,施設には幼稚園児から高校生までいますが,私は中学生の男の子を担当しています。担当の子供の心身的成長や親密度の高まりは,毎回の活動で実感できます。自分の担当以外の子供とは,休み時間などを通して関係を築いていきます。部活での出来事や生活上の不満,学校での悩み,恋愛相談など,小学生・中学生・高校生,皆違います。我々学生が力を貸してあげることのできない内容も多くありますが,「自分も同じようなことで悩んだなぁ」と懐かしくて暖かい気持ちになることも多々あります。そして,何より大きいことは,「人の成長」に立ち会える,間近で見ることが出来ることだと思います。

以上のことを,私は人間フィールドワークⅠの一環として学んでいます。

心理学類 1年 羽生 真理

すずらんの手話で学ぼう会の活動に参加してから7ヶ月たちました。たった7ヶ月されど7ヶ月でその間で子どもたちから得たもの,学んだことは本当にたくさんありました。

聴覚障害をもつ子どもに接した経験があまりなかったので,当初はコミュニケーションに戸惑うことも多かったです。彼らが何かを伝えようとしてくれているのに私自身も聞こえないため言っていることが分からず,結局うやむやにしてしまうことも時にはありました。しかし次第に簡単な手話や指文字を使ってしゃべってくれるようになり,コミュニケーションがとれたときはとてもうれしかったです。はじめは子どもだからと少し甘く見ていたところがありましたが,実際に彼らに出会うと子どもでも彼らはしっかりした人間で,きちんとした考え,意見を持っていました。甘く見ていた自分が恥ずかしかったです。

また,これは聴覚障害を持っているからかは分からないのですが,子どもたちを見ているとあまり積極的に外部に働きかけようとしない子どもが時々いることにも気づきました。こちらから話しかけても私の話が分からないのか「うん。」とか「・・・。」というふうに黙ってしまう子どももいてどうしたらもっとコミュニケーションがとれるようになるのか目下模索中です。他にもちょっと長く集中することが難しい子どももいて,彼のような子どもの興味をひくためにも多少なりの芸を身に付けることの必要性を痛感しました。

子どもは元気のかたまりなのでずっと彼らと遊んでいると本当に体力が持たなくなってしまうのですが,それでも子どもは不思議なもので遊んだあとは不思議なさわやかさ,若返った気持ちをもらえました。

最後にスタッフでの会議活動が一番多いのですが,本格的に企画をたて,実現までの流れや準備について話し合い,どうしたらもっと子どもが楽しめるかもっといろんな経験ができるかみんなで考え話し合えるという活動はとても楽しく充実的です。これからもこの活動を続けていきたいと考えています。

障害科学類 1年 和田 有加

この活動に加入したきっかけは,同じ聴覚障害を持つ筑波大学の先輩から誘われたのがきっかけでした。子供は好きな方でしたし,こういう機会を無駄にしたくないと思ったからです。また教職をとるにあたって,普段から子供達と接する機会を持っていないといけないと思ったからです。

実際に,6月から約一年間活動してみて,やって良かったと思っています。幼児から高校生まで様々な年齢層があり,中には軽度障害を併せ持つ子もいて,子供との接し方はそれぞれ違うので,その子のことを理解し,その子に合った対応をその都度工夫しながら活動していく大変さや楽しさを経験することができました。また,企画運営にあたって,子供達が全員分かるような発表の仕方なども,教師を目指すものとしてたくさん勉強になりました。

同じ聴覚障害を持つ子供達に対して,ただ一緒に遊ぶだけではなく,特に中高生の悩みなどを聞いたり,自分なりのアドバイスをするなど,子供達の将来のためになることをこれからどんどんやっていきたいと思います。

障害科学類 1年 根本 えり香

人間フィールドワークII

今回人間フィールドワークⅡを履修するにあたり、私は社会福祉研究会での学習補助のボランティア活動と、子育て支援への協力活動を今回のテーマに選んだのだが、自分が1年間行ってきた活動を振り返る良いきっかけとなった。

2年間活動を続けている社会福祉研究会では、昨年度と今年度では活動への考え方、取り組み方が変化しており、経験を重ねることによる視点や課題意識の変化を発見することができた。子育て支援の活動では、つくば市の子育て支援機構の行事に参加したり、「子育てカレンダー」の作成に携わることによって、地域独自の子育ての課題やそれを支援するサークル・活動に触れることができた。自分が在学中に研究したいテーマの一つでもあるため、今後は興味・関心から発展した活動を行っていきたいと思っている。

以上二つの活動は、実際に活動し体験することで、文献からは得られないことを学ぶことができる。だからこそ、単に行うのではなくそれを通して自分が得たもの、考えたことが必要であり、これからの活動や自分の学習・研究につながる何かを見つけることが重要なのではないかと思っている。今回、自分がなぜこの活動を始めたのか、そして1年たった今どのような気持ちで取り組んでいるのかを振り返ることができた。今後、課題意識や目的意識を高め、これらの活動を続けていきたいと思っている。

人間学群教育学類 2年 倉澤 織江

私は現在、筑波大学社会福祉研究会窓愛園グループに在籍し、土浦市内の児童養護施設窓愛園で週一回学習指導を行っている。私は大学入学以前から漠然とボランティアに興味を持ってはいたが、入学後にこのボランティア活動を知り、見学に向かった。現在は窓愛園グループの会計もしており、園と学生との関係やサークルの運営にも関わることができ、幅広くボランティアに携わることができていると感じている。

活動を通して、子どもの事情を理解することができない中で、私たちの思いを子どもに伝えることの難しさ、もどかしさを何度も感じた。また、この活動では子どもの成長を肌で感じる反面、学生が子どもたちに与える影響は想像以上に大きく、学生側の一貫した態度、責任が問われることも学んだ。さらにボランティアは決して一方通行ではなく、園や子どもとの信頼関係の構築が何よりも大切であると実感することができた。

そして児童養護施設の現状を知ることができた。園にいる子どもの不安や不満、金銭的事情などで子どもの進路が限られてしまうこと、職員の方の忙しさや、多くの援助から園の運営が成り立っていること。私が活動を通して知れる部分はその中でもごく一部だと思うが、この活動なしでは児童養護施設に関して目を向ける機会はきっとなかったと思う。この活動を通して少しでも自分の視野が広まったこと、教育分野への関心が広まったことは確かに感じており、嬉しく思っている。

人間学群教育学類 2年 滝沢 千紘

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