筑波大学人間学群では,サービス・ラーニングの理念と方法を取り入れた新たな大学教育のあり方を模索しています。一般に馴染みの薄いサービス・ラーニングですが,サービス・ラーニングの発祥地・アメリカ合衆国では大学教育改革の方策の一つとして多くの大学に積極的に導入されています。それでは,サービス・ラーニングを大学教育に導入することで,大学はどのように変わり,学生にはどのような学びが生じるのでしょうか。人間学群のささやかな取り組みをご覧ください。

大学で学ぶこととサービス・ラーニング ―人間学群の取り組み―

大学で学ぶことにはどのような意味があるでしょうか。また,どのような方法があるでしょうか。様々な意味や方法があると思います。サービス・ラーニングは,様々な意味や方法のうちの一つです。

現実の社会には,解決が必要な問題や達成が求められる課題が山積しています。大学で学ぶことをその解決や達成に役立てたい。そのように考える先にサービス・ラーニングがあります。

では,何が問題や課題なのでしょうか。それを知るためには,現実の社会に出てみるのが一番です。事の起こっている「現場」を体験してみることです。きっと,問題や課題が見つかるに違いありません。そこで見つかった問題や課題の先にサービス・ラーニングがあります。

現実の社会では,様々な人々が,問題に立ち向かい,課題に挑戦しています。解決や達成の道が,そのような人々の営みのなかにあるかもしれません。きっと,あるに違いありません。現実の問題解決・課題達成の方法を知ることの先にサービス・ラーニングがあります。

大学は,専門の学問を学ぶ場です。専門の学問といえども,現実の社会から切り離されているわけではありません。学問として追求すべき問題や課題は,どこかで社会が解決・達成すべき問題・課題とつながっているに違いありません。そのつながりを考える先にサービス・ラーニングがあります。

筑波大学の人間学群は,「教育学」「心理学」「障害科学」の3つの専門からなっています。これらの専門は,人々がよりよく生きるための学問であろうとしています。人々のよりよい生活・人生の実現を目指すヒューマン・サービスのなかに生きています。現実の社会で展開するヒューマン・サービスの活動と専門の学問の学習とを結びつけることのなかに,人間学群におけるサービス・ラーニングがあります。

人間学群では,平成19年度から「大学におけるサービス・ラーニング・プログラムの開発-新しい社会貢献型専門教育の構築をめざして-」というプロジェクトを始めました。全学の「教育プロジェクト」の支援を受けての取組みです。人間学群では,体験のなかで専門を深め,ヒューマン・サービスの担い手として社会に貢献できる人材を育成することを教育のコアに据えています。プロジェクトは,人間学群のコアの実現を目指しています。

このホームページでは,プロジェクトの取組みとその成果を報告します。サービス・ラーニングについての情報も発信していきます。

大学で学ぶことと実社会で経験することのかかわり合いを,私たちとともに,考えて見ませんか。

飯田 浩之(人間学群教育プロジェクト代表)

2008年6月6日現在

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