障害福祉学・原理論

障害福祉学・原理論の研究分野は、平成12年度から開設された新しい研究分野である。この2つの分野の共有点は、従来の障害カテゴリーに基づく研究に よって解決困難な問題では、新しい発想と方法の開発が必要であるという点と、近年、障害を有する人々の教育や生活の在り方が、従来の思想・理念とは根本的に異なる枠組みにおいて再検討を迫られているという現実認識である。
障害福祉学分野は、社会福祉の基盤をもとに、以下のような多岐にわたるトピックスをその研究対象としている。障害の概念および定義、国際障害分類とその適用 範囲、身体障害・知的障害・精神障害等の障害をもつ人々の生活ニーズとその実態、障害者福祉理念としてのノーマライゼーションおよびリハビリテーション等 の概念整理、障害者福祉の歴史、障害者福祉関連法制度、障害者福祉サービスシステムと援助活動の実際、福祉教育、障害社会学、職業的障害をもつ人々の福祉的就労及び一般雇用の援助技術、本人の社会生活力を高めることを目的とする社会リハビリテーションの理念・支援方法・具体的なプログラム、差別や偏見に関する社会心理的研究、さまざまなレベルのバリアフリー対策、諸外国における障害者福祉の理論及びソーシャルワーク、及び権利擁護の実践、障害児保育と家族 支援のアプローチ方法等。
障害原理論分野では、社会や 経済の変化、家庭や地域の変貌、そして精神的・文化的基盤の変容等の現実的な条件の中で、これまで蓄積されてきた障害カテゴリーに基づく知見を新しい理念 から横断的・総合的に再構成し、考察することで、学校の役割や教育システムに関する歴史的・制度的・理念的研究、あるいは障害がもつ個人的・社会的・文化 的な意味を究明する歴史的・比較文化的研究を行う。具体的な研究課題は、20世紀優生学と障害、民主制社会とインクルーシブ教育、文学者の病跡学的研究に よる人間理解と障害がある人間の可能性、人生において病いや障害のもつ意味、障害受容の心理などである。

教授 岡 典子  [OKA Noriko]
  小澤 温  [OZAWA Atsushi]
准教授 八重田 淳  [YAEDA Jun]
  山中 克夫  [YAMANAKA Katsuo]
講師 名川   勝  [NAGAWA Masaru]
助教 森地 徹  [MORICHI Toru]
  大村 美保  [OMURA Miho]
特任助教 野口 代  [NOGUCHI Dai]