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学類の概要

学類の概要

人間学群心理学類の成り立ち

人間学群心理学類の歴史は、1872年(明治5年)開設の師範学校までさかのぼることができます。師範学校は、その後、東京師範学校、高等師範学校、東京高等師範学校へと名称を変えながら発展し、日本の教育界に多くの優秀な人材を輩出しました。そうした中、1929年(昭和4年)には高等師範学校を基礎に東京文理科大学が開校しています。この大学には、教育学と心理学の2つの専攻をもつ教育学科が設けられ、以後、この学科を中心に、教育の理論的・実践的研究が進められました。 戦後、こうした歴史を引き継いだのが東京教育大学教育学部です。同学部には、当初、教育、心理、芸術の3学科が設置され、その後、特殊教育学科が加わりました。程なく、大学院教育学研究科も設けられています。教育界で活躍する人材の育成と教育の理論的・実践的研究という戦前からの伝統は、こうした新しい体制に引き継がれ、さらに発展を遂げました。

しかし、1960年代末となり日本の社会が大きく変化すると、人間とその教育についても、より広い視野に立って総合的に考える必要が出てきました。人材の育成についても、学校教育だけではなく、人間に関わる様々な職業世界で幅広く活躍できる人材が求められるようになりました。そうした中で1973年(昭和48年)に開校したのが筑波大学です。筑波大学には、東京教育大学教育学部の教育学科、心理学科、特殊教育学科の3学科を改編した新たな組織が設けられました。それが人間学類です。1975年(昭和50年)4月に第1期生が入学し、以降、世紀をまたいで35年にわたり、人間学類は、人間を深くかつ多面的に理解できる人材、人間の発達・形成の助けとなることができる人材の育成に努めてきました。

21世紀を迎え、日本の社会は再び大きな変革の渦中にあります。国立大学といえどもその例外ではなく、現在でも多くの大学において様々な改革が行われつつあります。従来、筑波大学は、文理融合型の教育を目指して、文科系と理科系が共存する第一、第二、第三学群という、他大学における学部に相当する教育組織を独自に設置してきました。しかし、学問の進展や大学教育に対する社会的ニーズの変化により、新たな学類も誕生し、統一的な教育目標や育成すべき人材の姿を学群として明示することが困難になってきました。そこで、2007年度(平成19年度)から第一、第二、第三学群、および図書館情報専門学群を改組再編することになりました。その結果、従来の体育および芸術専門学群のほかに、人間学群を含む7つの新しい学群(人文・文化学群、社会・国際学群、生命環境学群、理工学群、情報学群、医学群)が誕生しました。

人間学群心理学類(定員50名)は、第二学群人間学類心理学主専攻を母体とし、基礎から応用まで心理学の幅広い研究分野を包括する学類として設置されました。人間学群には、教育学主専攻および心身障害学主専攻をそれぞれ母体とする教育学類(定員35名)と障害科学類(定員35名)があり、相互の連携を図りながら、人間の発達や形成に関わる教育の一層の発展を目指しています。

心理学類における教育の特色

心理学は心や行動を科学的に探究する学問です。19世紀後半に誕生し、現在では1人の心理学者ではすべてをカバーできないくらい、研究対象や研究方法は多岐にわたっています。心理学に関係する学会も、日本に限っても50以上あります。今日、心の問題やカウンセリングなどに興味をもつ人々が増えていることもあって、心理学を学ぶことのできる大学も数多くあります。しかし、専任の教員を20名以上抱え、脳と行動の基礎研究から発達臨床や心理カウンセリングに関する実践研究まで、ほぼすべての分野にわたって心理学を学べる大学は筑波大学の心理学類をおいて他にありません。

心理学類のカリキュラムは、学類共通と5つの研究領域、すなわち、実験心理学、教育心理学、発達心理学、社会心理学、臨床心理学から編成されています。

学類共通の授業科目では、全般的な心理学の基礎知識や心理統計や実験実習など方法論の習得を目指します。4年次で行う卒業研究は心理学類における教育の総決算です。

実験心理学領域では、視覚、聴覚、嗅覚などの感覚や知覚の興味深い現象やその仕組み、人と動物の心の共通性や違い、学習・記憶、感情、動機づけ、ストレスなどの脳やホルモンのメカニズムについて学ぶことができます。

教育心理学領域では、人々の教えあいと学びあいのプロセスの仕組み、とくに学びを支えることばなどの社会文化的仕組みや、記憶や認知現象などの基本的仕組み、そして学びを通した能力の発達や変化、さらに心の変化を測定する方法などについて学ぶことができます。

発達心理学領域は、対象とする年齢によって、幼児、児童、思春期、青年、老年の心理学に大きく分かれますが、一生の発達を統合的に扱おうとする立場もあります。発達は時間的変化という点で1つの研究法ともいえますので、認知の発達、感情の発達といった点から心を捉えることも可能です。発達臨床心理学では親子関係や子どもの発達に関わる様々な問題の理解とケアに取り組みます。

社会心理学領域は、個人と社会の関係を心の働きという側面から理解する分野です。そこでは、集団が個人の行動や意識に与える影響、対人関係の心理、人種や性別による偏った人の見方、災害時の行動やマスメディアの影響などの社会現象、攻撃といった社会行動の病理的側面などについて学ぶことができます。

臨床心理学領域では、基礎理論や臨床的方法について学ぶとともに、ストレスの問題など個人および集団の心と身体のウェルビーイングについて心理学的視点から検討します。またパーソナリティの理論と病理、カウンセリングを支える理論と技術についても学ぶことができます。脳の損傷と認知や感情の異常との関連についても学習できます。

以上のように、心理学類では、学生の皆さんひとりひとりの興味・関心に応じて、心と行動への多様なアプローチを身につけることができます。講義や少人数での演習もたくさん用意されており、同じ曜日や時限に複数の授業科目が用意されているため、どれを履修すべきか入学後に悩むかもしれません。

心理学類の関連組織

人間学群心理学類は他の教育組織とも密接な関係をもっています。同じ人間学群に属する教育学類障害科学類は、相互に授業科目が取りやすくなっている点で密接な関係があります。

心理学類の専任教員はすべて人間系心理学域という組織に所属し、大学院では博士課程人間総合科学研究科を担当しています。中でも、心理専攻(前期)生涯発達専攻カウンセリングコース(前期)感性認知脳科学専攻(前期・後期)心理学専攻(後期)ヒューマン・ケア科学専攻(後期)生涯発達科学専攻(後期)において、心理学類の教員が大学院生の教育や研究指導に携わっています。心理専攻(前期・心理臨床コース)は、臨床心理士資格取得のための第1種指定大学院となっています。また、修士課程教育研究科のスクールリーダーシップ開発専攻においても、大学院生の教育および研究指導に従事しています。生涯発達専攻(前期)と生涯発達科学専攻(後期)は東京キャンパスにあり、夜間大学院として社会人を対象に開設されています。関連組織の全貌を知るには心理系WEBを訪れて下さい。

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