|
青年心理学演習 (CC24122)
|
( Seminar on Adolescent Psychology ) |
授業時間: |
春AB 金曜日3・4時限 |
担当教員: |
佐藤 有耕
|
単位数: |
2.0 |
履修年次: |
3 |
授業概要: |
心理学の論文を読むことを中心にして,青年の心理に関する研究について理解を深める。 |
受講対象者: |
3年生以上の受講生を対象とする。 |
授業内容: |
4年次に一人で卒業研究を構想し,計画し,実施し,分析し,執筆できる状態になるための第一歩として,青年の心理を検討した論文を用いて以下の3点について学習していく。
①著者の問題意識に着目して心理学の論文を読んでみる。教材として使用する論文は,新しいものではなく感情,友人関係,自己,性などを質問紙法で検討した有用な論文を予定している。また,方法論として,日本の青年心理学研究でよく用いられてきた中学生・高校生・大学生などの学校段階間を比較した研究に着目し,得られている研究知見について理解を深める。
②これまでの青年心理学の知見を整理して理解することを試みる。そのために,青年の心理をとらえるために作成された最近の心理尺度・青年期の発達をとらえた研究知見について各自で調べてみる。
③自分が読みとった論文の主張や情報を人に伝えるための練習として,各自で調べた心理尺度について発表資料を作成し実際に発表してみる。
◎受講者数が多い場合には受講者全員での発表や討論が行いにくいため,講義形式を中心に授業を行う可能性がある。 |
評価方法: |
講義ではなく演習なので,きちんと出席して,演習に積極的に関与している場合にのみ単位認定する。発表や質疑の内容,参加の積極性,提出された課題の達成度などを考慮して,平常の授業での成績を評価する(約60%)。また,テストは行わずに学期末にレポートを課す(約40%)。これらを総合して単位の判定を行う。 |
教科書: |
使用しない |
参考書: |
①青年期発達百科事典 子安増生・二宮克美(監訳) 丸善出版 2014
②新・青年心理学ハンドブック 後藤宗理ほか編 福村出版 2014
③青年期における孤独感の構造 落合良行著 風間書房 1989 |
授業計画: |
第1週 オリエンテーション 自分の卒論を書くことを意識する 青年心理学のスタンス
第2週 過去の卒業研究の紹介 大会論文集の研究を見る
第3週 青年心理学の研究パラダイム
第4週 研究論文をていねいに読む(1)
第5週 研究論文をていねいに読む(2)
第6週 研究論文をていねいに読む(3)
第7週 青年の心理をとらえるために作成された心理尺度等のレビュー(1)
第8週 青年の心理をとらえるために作成された心理尺度等のレビュー(2)
第9週 青年の心理をとらえるために作成された心理尺度等のレビュー(3)
第10週 青年の心理をとらえるために作成された心理尺度等のレビュー(4)
♪この予定の通りの時間配分にならない場合もあるが,おおむねこの順番に授業を進めていく予定である♪ |