修了生のことば

23期生 武市尚也(川崎市立多摩病院 理学療法士)

 リハビリテーションコースの最大の利点は、リハビリテーションに関わる他職種の方々と交流が可能な点です。私は、急性期病院で医学的リハビリテーションを主体に理学療法士として勤務しております。リハビリテーションコースでは、理学療法士以外の他職種の方との交流を通じ、医療だけでなく教育、福祉の中におけるリハビリテーションの考え方について非常に勉強になりました。また、講義内容についても、医学、福祉、教育分野と様々な選択肢があるため、多分野にわたる知識を得ることができます。大学院の2年間で得た経験、知識は、現在の臨床および研究の糧になっています。
 研究に関しては、1年次での、研究発表会(生涯発達方法論基礎Ⅰ)に始まり、2年次での、構想発表会、中間発表会、最終発表会と、研究計画について先生方から多くの指導、助言をいただく機会があります。さらに、1年次からゼミナール制度が導入され、各ゼミにおいて、担当の先生から研究計画、論文作成について、より集中的な指導を受けることができます。自ら計画した研究計画が、先生方の指導のもと、修士論文という形になったことは、達成感とともに、非常に自信になりました。

23期生 永野叙子(杉並区社会福祉協議会 生活支援員 社会福祉士)

 大学院修了後の5月、社会科学系の学会で口頭発表を行いました。初挑戦でした。在学中の修論発表会では、先輩方や同期生の美しい研究デザインを目の当たりにし、才能豊かなプレゼンテーションに魅せられ、また、質疑応答では冷静に答える姿に目を見張り、身近に、沢山のよいお手本があって、一歩でも二歩でも近づきたいと思ってきました。今回の学会発表では、日頃からご指導いただいてきた、「発表時間を守る」「見やすいスライドを提示する」「質疑応答には的確に答える」、この3点を努力目標にしました。発表の準備では、新しい文献にもあたり、時間の制約で不十分だった考察を練り直し大変でしたが、当日は、学会参加者から直に質問やご意見をいただき、即、意見交換に繋がるという充実した時間となりました。よもや私には縁がないと思っていた学会デビューに、在学当時と変わりなく、ご指導いただきましたことに感謝しますと共に、大学を離れてみて、改めてリハビリテーションコースの修論研究指導の素晴らしさを実感しました。また、私のお手本だった先輩方や同期生のそれぞれの研究にも敬意を表したく思います。これらも、リハビリテーションコース修了の看板を背負っている一人として、その持ち味を生かして行きたいと思っています。

22期生 川名裕子(日本工学院八王子専門学校 作業療法士)

 「OTになって何年か経験を積んだら、ぜひ筑波の夜間修士で学んでください」。これは私がまだOTの学生だった頃、当時リハビリテーションコースに学生として在籍していた恩師から言われた言葉です。そしてその7年後、悩み抜いた末に遠距離通学の覚悟をし、私はリハビリテーションコースの門を叩きました。
研究は卒業論文以来で初心者レベルでしたが、そのような私でもライフワークとすべき研究テーマと出会い、修士論文としての精度を最後まで高めることができたのは、臨床経験豊富な先生方による懇切丁寧なご指導のおかげです。そして何より大きな拠り所となったのは、多くの場面で苦楽を共にしながら連携の力を如何なく発揮し合える同期の存在でした。
遠距離通学の他、職場や家庭など様々な事情で受験を迷われている方もいると思いますが、まずは「挑戦してみる」ことだと思います。リハビリテーションコースでの学びの深さ、そして貴重な出会いと濃厚な経験が、研究のみならずその後の人生に大きな意味をもたらすことでしょう。
「ぜひ、筑波の夜間修士で学んでください」。修了した今、今度は私が自信をもってお勧めします。

22期生 竹中啓介(我孫子市役所 言語聴覚士)

 日々の臨床で培った問題意識を大切に育て飛躍させたい。それが私の大学院進学の動機でした。仕事をしながら研究を進めることは時間的にも体力的にもハードでしたが、大学院生活は想像した以上に価値のある素晴らしい体験でした。
研究は、ゼミで何度も計画を見直され、構想発表、中間発表、最終発表などを通じて進行状況や研究成果を厳しくチェックされました。それらの過程で文献検索、文献の批評的な読み方、先行研究の整理、実験方法、統計処理、適切な論文の書き方など、研究に必要な多くのことを学ぶことが出来ました。
わずか2年間でこれら全てを学ぶことは大変な苦行でしたが、苦しいながらも楽しい思い出として記憶に残せたのは、共に学んだ素晴らしい仲間のおかげです。同期の中に私と同じ職種の人は一人もいませんでしたが、様々なバックグラウンドを持つ仲間との異文化コミュニケーションともいうべき語り合いはリハビリテーションコースの最大の魅力といえます。また、先生からは、院生同士、競い合うよりも助け合うようにとご指導を受けておりましたので、学内には常にお互いを思いやる暖かい雰囲気が満ち満ちておりました。この暖かい雰囲気は、院生同士の一体感のみならず先生方と院生との一体感もつくり出していました。そして、この一体感こそがリハビリテーションコースを特色づけるもう一つの魅力であり、体力的にも精神的にも厳しい状況に追い込まれる社会人大学院生の活力の源泉であったと確信しております。ぜひ、志のある多くの皆さんに体験してほしいと心から願って止みません。

21期生 財前知典(広尾整形外科 理学療法士)

 リハビリテーションコースの良さはたくさんありますが、その中でも特に素晴らしいものが2つあります。1つは様々な職種の方と出会いであり、2つ目は先生方の熱心な研究指導です。リハビリテーションコースでは様々な職種の方と関わる機会が格段に増えます。このことが自分の研究方法や考え方にも活かされ、限られた職種との関わりだけでは決して得られない知識の化学反応がおきます。この化学反応が研究デザインへと発展していきます。この知識の化学反応で得られた不定形な研究デザインを、しっかりとした形の修士論文まで発展できるのは、先生方の親身な指導のおかげです。研究に全く疎い私が、何とか一つの研究をまとめ上げることができたのは、このリハビリテーションコースの良さのおかげだと思っています。研究をやったことがない方でも、安心して門戸を叩いて見て下さい。きっとここに書いてあることの意味がわかると思います。

21期生 中津真美(東京大学バリアフリー支援室 支援コーディネーター)

 これまで研究などしたこともなかった私が、本当にやっていけるのだろうか? 大学院受験は不安だらけの挑戦でしたが、きめ細かい指導を受けることができる環境の中、入学後、間もなくその不安は一掃されました。見よう見まねの研究は、やがて在学中にも2度の学会発表を経験するに至り、修士論文遂行までの過程では、未知の事象の真理を真摯に追求していく姿勢を習得していきました。
 その経験は、修了した今、日常の業務において物事を見極め判断する際にも活かされていることを実感しています。また、大学院で得た力が自分自身に大きな自信をもたらしたことは、何よりの収穫でした。
 今後、さらなるステップアップを目指す多くの方々に、これほどまでの社会人のための学びの場を、ぜひお勧めしたいと思います。

20期生 藤永直美(東京都リハビリテーション病院 言語聴覚士)

 私の大学院入学の目的の一つは、「論理的思考能力を身につけること」でした。2年に及ぶキャンパスでの授業、教官の指導、同期生とのディスカッションは、自分一人の力では到底、到達し得なかったレベルにまで私の思考能力を引き上げてくれました。
大学院を修了してから、入学前とは異なる視点で患者さまや臨床現場の問題を見て、解決すべきことを考えている自分がいます。そして、「自分の考えはこれで正しいか?」、「他に考えはないか?」、「判断しなければならないことは何か?実行すべきことは何か?」と自問自答を繰り返す時、2年間の大学院生活を自然と振り返っています。現場の経験を知識や論理に結び付け、状況を的確に整理し、判断する能力を養うことができる場がリハビリテーションコースであると思います。

20期生 田野将尊(杏林大学保健学部看護学科 専任教員 看護師)

リハビリテーションコースで学んだ2年間。ふり返ってみると様々なことがとても凝縮された、充実した2年間でした。1年目は専門性豊かな講義を満喫できると共に、様々な研究法を学ぶことが出来ました。2年目の修論指導では、1年目で学んだことを活かし、先生方から学生一人一人に合った指導をおこなっていただきました。
リハコースの最大の魅力は、多彩な職種のメンバーが集まることだと思います。様々な専門分野の素晴らしい先生方をはじめ、医療、教育、福祉など様々な道で活躍中の同期の皆さんが、現場での課題解決のために集まっています。これは他の大学院には類を見ないと思います。在学中の情報交換はもちろん、修了後もこのネットワークは大きな財産になっています。
2年間の大学院生活は、仕事に家庭に学業にと、忙しいながらもとても充実した日々を送ることが出来ました。様々の人と出会い、様々な経験をし、人間としても成長できたと思います。

20期生 西江尚人(広島刑務所 保護監察官)

私は日々の仕事に流されていた。同時に,このままでいいのかと自問自答を繰り返しながら。
そこで,『変わらなきゃ』という思い1つで,無謀にも筑波の門を叩くことにした。
案の定,現実は甘くなかった。周囲の同級生のヤル気は半端ではない。そして,教えてくださる先生方も熱心で,かつ,決して妥協を許さない。
早々に心を入れ替えた。そうしなければ,大学院に居場所がなかった。カリキュラムは,リハビリテーションを学ぶため,研究を進めるために,隈無く組まれていた。落ちこぼれることなく付いていくのが精一杯であった。
日夜自分に,同級生に負けてなるものかと必死で頑張った。そして,知らず知らずのうちに,同級生同士が切磋琢磨し,かけがえのない仲間へと変わっていった。

先生方・仲間たち・指導方針等,いずれをとってもレベルの高い『まなびや(学舎)』であると確信しています。『変わらなきゃ』という思いの方,『未知との遭遇』にそそられる方,是非とも筑波の門を叩いてはみませんか?!

19期生 山際清貴(東都リハビリテーション学院理学療法学科専任教員 理学療法士)

 私は、大学院に入学して間もなく自分が「井の中の蛙」だったことに気付き、リハビリテーションコースの同級生との触れ合いがまさに「大海を知るチャンス」だったと思います。ここには、年齢も職種も様々な仲間が集まっており、皆さんが幅広いジャンルで活躍されていますので、日頃、考えていることを討論したり色々な相談ができる点は魅力です。そして、在籍時から修了後の今も同級生は勿論、先生方や先輩方と親密にお付き合いをさせて頂いており、それも伝統だと聞いています。「視野が広がる」この経験を、少しでも多くの皆さんに実感して頂きたいと思います。

第16期生 西方浩一(文京学院大学 作業療法士)

リハビリテーションコースに通って、早一年が過ぎあわただしい毎日でしたが、久しぶりに学生の立場になり、学ぶことが多い一年でした。様々な職種の仲間との出会いや、リハビリテーションを総合的にとらえられるように工夫されたカリキュラム、研究へ向けてたくさんの助言をしてくださる先生方。どれをとってもかなり濃厚で。日々の業務では味わえない気づきや充実が待っています。

第16期生 小嶋ひかる(国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰相談部 協力研究員)

入学説明会での”とにかく楽しいから来なさい”という先生の言葉に惹かれて受験しました。
その言葉通り、入学してからはいろいろな職種のクラスメート、先生方から学ぶことが多く、私の人生の中で最も充実した1年になりました。同じ言葉を入学を考えている方に贈りたいと思います。

第15期生 村田康子(健康科学大学 作業療法士)

リハビリに関わる幅広い職種の方達と知り合い、様々な専門分野の先生方にご指導いただき、山に登った時に急に視界が開けるような、そんな思いの2年間でした。
修了する今、高齢者ケアに関わる今後のテーマを手にし、良き師・良き友にも恵まれ、私の望んでいたことが現実になっています。

第15期生 伊藤和之(国立身体障害者リハビリテーションセンター理療教育部厚生労働教員)

リハコースの魅力はなんといっても職種が多彩なメンバーが集うということでしょう。クラスには医療、教育、福祉、心理の道で活躍中の人が、臨床の課題解決のために集っています。情報交換はもちろん、修了後も一緒に仕事をする可能性も広がります。そして、個性豊かな先生方。社会人大学院は知のオアシスです。

第14期生 関口 和子 (荒川区保健所 保健師)

大学院で得た大きなもの一つは、「人」との出会いでした。
様々な専門分野の先生方、一人一人に合った指導内容に感謝です。他の大学院には類を見ないようです。仕事を持ちながら学びに来る同級生達は、私の知らない分野の実践を教えてくれました。このネットワークは、現在仕事を進めていく上で大きな財産になっています。視野を広げるには、すばらしい学びの場です。

第10期生

色々な現場で問題意識を抱えて働く同級生達から沢山の刺激をもらい、視野が格段に広がりました。仕事で閉塞を感じたら入学しましょう。突破口が見つかります。

第9期生 廣瀬由美子(独立行政法人 国立特殊教育総合研究所 総括主任研究官)

リハビリテーションコースで学んだ2年間は、当時、教師(情緒障害特殊学級担任)でありながら学生であり、さらに母親であり妻である私にとって、人生で1番忙しく、でも充実した年だったと思います。その凝縮された時間の中で学んだことは、『一番重要な課題を優先する』『自分のスタンスを確認する』ということだったと思います。それは今の仕事でも活かされている貴重な経験です。

第1期生 太田裕子(東京都教育庁指導部主任指導主事)

私はこのコースが創設された時に入学しました。教員生活の中で、いろいろな事例に会い、もっともっと勉強したいと思い始めた頃でした。子育てと仕事と学業の三つの両立はとても大変でしたが、家族の協力と職場の仲間や1期生の連携・協力でやり遂げることができました。大変でしたが、ここで学んだお陰で現在の自分があると実感しています。また、当時の学生生活を綴った手記はヒューマンドキュメンタリーに入選し二重の喜びを味わいました。