つくばの心理学 2021 54 付いていて、おもしろいです。タイプと初恋、アイデンティティのための恋愛、赤い糸20本説など、恋愛のところだけ読んでも損はありません。 『オオカミ少女はいなかった-心理学の神話をめぐる冒険』鈴木光太郎(著)新曜社 2008年 ☆「心理学では常識!」と思われているようなエピソードには迷信や誤信も結構あります。あらゆる情報を調べ上げ、なぜこのようデマが作り上げられたのかを丁寧に解説した逸書! <か> 『改訂新版 心理学論文の書き方-卒業論文や修士論文を書くために』松井豊(著)河出書房新社 2010年 ☆心理学類卒論生のバイブルとも言われる本です。本もすごいですが、本物の松井先生はもっとすごいです。 『家族依存症-仕事中毒から過食まで』斎藤学(著)誠信書房 1989年 ☆内容的には重い本ですが、読んでためになるし、希望の持てる本です。おかべりか氏の挿画も迫力があり、心に響きます。 『記憶と情動の脳科学-「忘れにくい記憶」の作られ方』ジェームズL.マッガウ(著)大石高生・久保田競(監訳)講談社ブルーバックス 2006年 ☆嫌なことはなぜ忘れにくいのか?の疑問に脳科学がどう答えているのか、ぜひ読んでみてください。 『記憶力を強くする-最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』池谷裕二(著)講談社ブルーバックス 2001年 ☆記憶の脳内メカニズムについての基礎的なことが非常にわかりやすく説明されているお薦めの1冊。 『君の膵臓をたべたい』住野よる(著)双葉文庫 2017年 ☆高校生の主人公「僕」が、重病を患っているクラスメイトとの出会いによって変えられ、成長していく姿を描いたビルドゥングス・ロマンです。衝撃的で悲しい小説でありながら、読後感が明るくさわやかなのは、彼女の死よりも彼女の残してくれたものの方がずっと大きいからでしょう。人との出会いには人生を変えるくらいの力があります。青年期をどう生きるかについて考えさせてくれる本です。
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