つくばの心理学 2021
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心理学類教員による読書案内 59『十七歳の硫黄島』秋草鶴次(著)文春新書 2006年 ☆当時の少年兵が硫黄島の戦い、そして壕の中で生き延びた3ヶ月を証言しました。 『情報処理心理学入門Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』P.H.リンゼイ、D.A.ノーマン(著)中溝・箱田・近藤(訳)サイエンス社 1983年 ☆全3冊で、感覚と知覚(Ⅰ)、注意と記憶(Ⅱ)、言語と思考(Ⅲ)を丁寧に解説している認知心理学の必読図書の一つです。 『進化しすぎた脳-中高生と語る「大脳」生理学の最前線』池谷祐二(著)朝日出版社 2004年 ☆脳生理学を理解することはなかなか難しいように感じますが、高校生にもわかるように書かれた本書で、脳と心が理解できるようになります。 『社会と人間関係の心理学』松井豊・上瀬由美子(著)岩波書店 2007年 ☆著者たちの講義を骨格にまとめられた本。占い・恋愛・悲しみなど、身近な心理現象について、社会心理学の立場から研究が紹介されています。 『心理学のあゆみ 新版』大山正・岡本夏木・金城辰夫・高橋澪子・福島章(著)有斐閣新書 1990年 ☆心理学の歴史を紹介しています。難しいかもしれませんが、心理学の全体像がほぼつかめます。 『心理統計学の基礎-統合的理解のために』南風原朝和(著)有斐閣 2002年 ☆統計学は「最強の学問」ではありませんが、心理学を志す方にとって必須の学問であるとは思います。この本は大学の講義でも用いられる本ですが、難しい数式は出て来ないので、じっくり読み解いていけば、(心理)統計学の奥深さや楽しさを垣間見ることができるでしょう。 『ストレスに克つ 自律訓練法』笠井仁(著)講談社 2000年 ☆リラックスするための確かな方法。試験のあがりや不眠に効き目があります。 『スポーツ社会心理学-エクササイズとスポーツへの社会心理学的アプローチ』湯川進太郎・泊真児・大石千歳(監訳)北大路書房 2007年 ☆新しい研究分野「スポーツ社会心理学」の基礎知識と最新データが満載されています。

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