心理学類教員による読書案内 61『たのしく学べる 最新 教育心理学-教職にかかわるすべての人に』桜井茂男(編)図書文化 2004年 ☆本書は、教職(おもに小中学校の教師)をめざす人や、保育士など教職に準じた職業をめざす人(教育心理学の単位が必要な人)のために書かれた教育心理学のテキストである。教育心理学の基本的な内容と最新の内容がしっかり盛り込まれている。 『食べることの心理学-食べる、食べない、好き、嫌い』今田純雄(編)有斐閣選書 2005年 ☆「食」が話題にのぼることが多くなりましたね。心理学からみた「食」とは。 『哲学の冒険-「マトリックス」でデカルトが解る』マーク・ローランズ(著)筒井康隆(監)石塚あおい(訳)集英社インターナショナル 2004年 ☆哲学は心理学をさらに面白くします。SF映画好きの人には特にお勧めです。 『統計でウソをつく法-数式を使わない統計学入門』ダレル・ハフ(著)高木・秀玄(訳)講談社ブルーバックス 1968年 ☆統計で騙されない方法、騙しを暴く方法を学ぶことができます。 『動人物、動物の中に人間がいる』日高敏隆(著)講談社+α文庫 1997年 ☆いつもは忘れているけれど、私たち人も動物です。それを思い起こさせてくれます。動物の心について考えてみませんか。 『動物たちは何を考えている?-動物心理学の挑戦』日本動物心理学会(監修)藤田和生(編著)技術評論社 2015年 ☆人間に心があるように、動物たちにも心はあります。でも、私たちと全く同じ心を持っているわけではなく、それぞれの動物なりの心の仕組みを持っています。そんな動物たちの心を解き明かそうとする一冊です。彼らはどのように、物事を見て、考えて、学んで、仲間と付き合うのか。動物心理学の世界をのぞいてみてください。 『友だちは無駄である』佐野洋子(著)ちくま文庫 2007年 ☆友だちは無駄だからいらないよ、という主張ではありません。少し昔の人ではありますが、子ども時代からおとなになってからまでの友だち関係が語られています。大げさに言えば友人関係の生涯発達が語られています。“友情とは年月のことである”。おとなである著者のことばです。
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