つくばの心理学 2021 62 『友だち地獄-「空気を読む」世代のサバイバル』土井隆義(著)筑摩新書 2008年 ☆誰からも傷つけられたくないし、傷つけたくもない。そういう繊細な「優しさ」が、いまの若い世代の生きづらさを生んでいる。…高校生のあなたは,ここに書かれていることをどう思いますか?人間関係はキツイですか?著者は筑波大学の社会学の先生です。 <な> 『脳からみた心』山鳥重(著)角川学芸出版 角川ソフィア文庫 2013年 ☆「神経心理学」ってなに?という人のための、唯一読みやすい入門書です。2013年に文庫化されました。 『脳と視覚-グレゴリーの視覚心理学』リチャードL.グレゴリー(著)近藤・中溝・三浦(訳)ブレーン出版 2007年 ☆視知覚の不思議を独特の語り口で紹介している定番の知覚入門書です。 『脳とホルモンの行動学-行動神経内分泌学への招待』近藤保彦・小川園子・菊水健史・山田一夫・富原一哉(編)西村書店 2010年 ☆筑波大学の心理学類では、行動神経内分泌学についても勉強できます。実験できます。研究できます。実験用の白衣を着たラボの一員になりたいあなたにピッタリ。カラー版のきれいなテキストです。図書館や書店で一度手に取って見てみてください。 <は> 『母と娘の40年戦争』吉永みち子(著)集英社文庫 2000年 ☆母と娘は、母息子関係・父娘関係・父息子関係とは違う、どうも独特なものらしく、数多くの心理学書があります。吉永氏母子の伝記のようなこの著書は、密で濃くて重い関係の実例のように見えます。 なお、“40年戦争”という同じフレーズが使われた別の母子の手記もあります。 『筆記療法-トラウマやストレスの筆記による心身健康の増進』S.J.レポーレ、J.M.スミス(編)余語真夫・佐藤健二・河野和明・大平英樹・湯川進太郎(監訳)北大路書房 2004年 ☆「筆記療法」について知りたければ、まずはこの1冊から。 <ま> 『学ぶ意欲とスキルを育てる-いま求められる学力向上策』市川伸一(編)小学館
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