つくばの心理学 2021
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つくばの心理学 2021 64 で夢中になって読んでいたことを思い出します。この本は、きっと、皆さんの心理学に対する思いをより一層強くしてくれることでしょう。 『読んでいない本について堂々と語る方法』ピエール・バイヤール(著)大浦康介(翻訳)ちくま学芸文庫 2016年 ☆読書案内のページでこのようなタイトルの本を紹介するのはちょっと気が引けますが、一読してみると、きっとあなたの読書観が変わるはずです。心理学の本ではありませんが、心理学を学ぶうえでの基礎となる「本を読む」、「論文を読む」ということについて深く考えるきっかけを与えてくれるはずです。 <ら> 『リーダーシップの心理学』国分康孝(著)講談社現代新書 1984年 ☆日本人の心理、心性に基づいた内容で身近に感じられ、とても読みやすく、役にたつ実践的なリーダーシップ論です。 <れ> 『恋愛心理学特論-恋愛する青年/しない青年の読み解き方』髙坂康雅(著)福村出版 2016年 ☆恋愛も心理学のテーマのひとつです。筑波大学の松井先生が『恋ごころの科学』を上梓されたのは1993年、それから20年以上過ぎて新たな本が登場しました。“青年期の恋愛はエネルギーの奪い合いである”という著者の主張をあなたはどう思うでしょうか? 恋愛に興味がない、恋人を欲しいと思わない青年にも焦点を当てているのは時代の反映と言えるでしょう。

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