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心理系組織とは

心理系組織とは

筑波大学では、様々な組織で心理学関係の教員が活躍しています。教育学、障害科学、体育科学、芸術、社会科学、あるいは情報科学などの分野にも心理学に関わりをもつ教員がいます。しかし、1973年の筑波大学開学以来、そうした教員が最も多く所属した組織は「心理学系でした。そうした心理学系に籍を置く教員が関わる組織を「心理系組織」とよび、そのプラットホームとして2006年に心理系WEBサイトが構築されました。しかし、2011年9月末をもって「心理学系」は正式に廃され、「人間系心理学域」に移行しました。したがって、現在では、「心理系組織」とは人間系心理学域に所属する教員が関係する学内組織を指します。人間系心理学域には、教員ならびに準研究員が30名ほどおり、現在、10の学内組織に分かれて教育や研究に活躍しています。

7つの学内組織のうちもっとも多くの教員が関わりをもっているのが、学士課程の「人間学群心理学類です。学群・学類改組に伴い、2007年4月に「人間学類心理学主専攻を母体として発足しました。人間学類の1期生は1975年4月に入学しましたが、それから数えますとすでに35年以上がたち、2,000名を超える卒業生が巣立っています。

人間系心理学域の教員が関係する、もう1つの大きな教育組織が大学院人間総合科学研究科です。大学院改組に伴い2001年4月に発足した当時は、5年一貫制博士課程である心理学専攻、感性認知脳科学専攻、ヒューマン・ケア科学専攻の3つの専攻において教育と研究指導が行われていました。心理学専攻の前身は、人間総合科学研究科に多くの研究科が統合される以前、1975年以来25年にわたって心理学の大学院教育を担った心理学研究科です。感性認知脳科学専攻およびヒューマン・ケア科学専攻は、人間総合科学研究科になって新たに誕生した学際性の強い専攻です。人間総合科学研究科は担当教員が600名を超え、1つの大学にも匹敵する大きな研究科であり、その特徴として際だった学際性をもっています。2つの新専攻では多数の医学系教員が授業や研究指導を担当しており、研究科の特徴が反映されています。心理学研究科を担当していた教員のうち、感性認知脳科学専攻には、動物を対象とする心理実験を行ってきた教員が、ヒューマン・ケア科学専攻は、臨床心理学および発達臨床心理学を専門とする教員が移りました。これら3専攻は、2007年の大学院改組を経て、2008年4月から博士前期課程2年と博士後期課程3年に分かれました。そして、一貫制心理学専攻の教員とヒューマン・ケア科学専攻の心理系教員が再びいっしょになることによって前期課程心理専攻が誕生しました。その結果、3つの5年一貫制の専攻から2つの前期課程の専攻、すなわち、心理専攻と感性認知脳科学専攻(前期)と3つの後期課程の専攻、すなわち、心理学専攻、感性認知脳科学専攻(後期)、ヒューマン・ケア科学専攻(後期のみ)の5つの専攻が誕生し、現在に至っています。

旧東京教育大の跡地にある東京キャンパス(旧大塚キャンパス)にも人間系心理学域の教員が活躍する教育組織があります。夜間開講で社会人を対象とする生涯発達専攻(博士前期課程)カウンセリングコースと生涯発達科学専攻(博士後期課程)です。前者は、1989年4月に修士課程教育研究科のカウンセリング専攻として発足しました。全国で最初の夜間大学院であり、多くの修了生を送り出してきました。その後、2008年4月、人間総合科学研究科の改組に伴い、生涯発達専攻カウンセリングコースとなり、博士後期課程として生涯発達科学専攻が新たに誕生しました。

修士課程教育研究科には現在も関連する専攻があります。スクールリーダーシップ開発専攻です。スクールリーダーシップ開発専攻は2006年4月に開設されたばかりの比較的新しい専攻です。

以上の教育組織に加えて、教職員や学生の心身の健康維持に重要な役割を果たしている保健管理センターにおいて、人間系心理学域の教員はカウンセリング業務に従事しています。また、筑波大学には多数の附属学校がありますが、その管理運営を統括する附属学校教育局においても人間系心理学域の教員が活躍しています。