第3章:テネシー州のHOUSSE
HOUSSEは州によって形態が異なり、それらは大まかにいくつかに分類をすることが
できる。A.ポイント制(Point System)、B.職能成長(professional Development)、
C.遂行能力評価(Performance Evaluation)、D.ポートフォリオ(Portfolio)、
E.生徒の達成データ(Student Achievement Data)などがその例として挙げられる。
テネシー州は、上記の中で遂行能力評価、ポイント制、生徒の達成データ
の3つを通してHOUSSEを行なっている。
遂行能力評価では主に教師の専門知識(科目知識)と教授技術を観点にして
いるのだが、管見の限りでは現在開発中でこれ以上詳しいことを述べることはできない。
ポイント制では評価表が作られている。その表を参照すると、
評価基準は以下の6つに分けられる。
- 特定の地域での教職経験(過去10年間)…地方教育委員会や高等教育機関における教職経験
- 遂行能力の評価(過去10年間)…包括的な評価や焦点があてられた評価
- 大学での単位取得…教科の専門性をあげるための単位や障害や貧困に関しての単位取得
- 勲章・賞・出版物の有無(過去10年間)…学校、州、国などからの賞、または州や国において記事の有無
- 管理職(職業的リーダーシップ)経験の有無(過去10年間)…カリキュラム委員会や教科書検定委員会へ属していたか等
- 職能成長への関わり(過去10年間)…職能成長に関する機関への参加
これらの6つの基準が評価観点となり、ポイント100を超えると“Highly Qualified Teacher”と認められる。
また6つの評価基準にはそれぞれポイントの限度があり、複合的な観点が取り込まれている。
教師の効果に関するデータは、生徒の学習達成度が観点となり、過去3年間のデータが検証対象となる。
これはTVAAS(テネシー価値付加評価システム)が基準となるものである。