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TOP 教員紹介(50音順) 藤 桂 准教授


藤 桂 准教授
専門領域
社会心理学、インターネット心理学、メディア心理学
研究テーマ
- インターネット利用が現実生活における社会性・攻撃性に及ぼす影響
- インターネット上での行動内容の分析、測定尺度の作成
- ネットいじめ(cyberbullying)の加害者・被害者における心理的過程
- インターネット上での印象形成過程
- 震災時におけるソーシャルネットワークの役割・影響
- メディアと身体・感情-VR,AR,MR体験の影響
- 職場内外のコミュニケーションの意義-「ゆるさ」「冗長さ」の役割
WEB上で読める論文・業績等(抜粋)
- ※いずれも,ResearchGateからも全文や詳細をご覧いただけます→こちら
- Temporal dynamics in the content of wishes after the expression of suicidal ideation on Twitter: Focusing on changes in retweet content
- Development of a formative evaluation tool for coaching processes from the coachee and coach’s perspectives
- How did internet information influence COVID-19 vaccination? The cyclical influence of the internet, beliefs, attitudes, and intentions toward vaccines from a three-wave longitudinal study
- Professional Growth from Painful Experiences: Developing the Posttraumatic Growth Scale for Workers
- Personal Relative Deprivation and Locus of Control
- The positive role of authentic leadership in organizations negatively affected by cognitive diversity
- An Exploratory Study of Cultural Differences in Behavior and Intentions in Workplace Apologies: With the Perspective of Responsibility
- Social Comparison on Social Media Increases Career Frustration: A Focus on the Mitigating Effect of Companionship
- COVID Feel Good-An Easy Self-Help Virtual Reality Protocol to Overcome the Psychological Burden of Coronavirus
- 転職時のリアリティショックと離転職意思:自己概念明確性の効果に着目して
- 保護者に対する小学校教師の心理的安全性が創造的な教育実践に及ぼす影響
- 職場ユーモアが創造性の発揮に及ぼす影響 ―心理的安全性の役割に着目して―
- 保育所における雑談が保育士のストレス反応に及ぼす影響
- 訪問看護師におけるケアリングの相互性と継承性の意識化がもたらす職務継続意向への効果
- 職場におけるフォロワーが表出するユーモアの循環的影響
- 職場ユーモアが心身の健康と業務成果への自己評価に及ぼす効果
- 弱い紐帯との交流によるキャリア・リフレクションとその効果
- サイコパシー特性と非道徳的行動の関係に対するサポートの調整効果
- 死に対する恐怖および回避が健康行動に及ぼす影響
- 訪問看護師の困難の捉え直しがケアリングの相互性を経て看護観に及ぼす影響
- ネットいじめ被害者における相談行動の抑制—脅威認知の観点から—
- ネットいじめ被害時における遮断的対処がもたらす短期的および長期的影響
- インターネット上での行動内容が社会性・攻撃性に及ぼす影響:ウェブログ・オンラインゲームの検討より
- オンラインゲーム上の対人関係が現実生活の社会性および攻撃性に及ぼす影響
- 犯罪情報が幼児を持つ母親の犯罪不安に及ぼす影響
- 犯罪及び防犯に関する情報探索の規定因――インターネット上の情報探索――
日本学術振興会・科学研究費助成
研究テーマ(抜粋)
ネットいじめ被害による長期的影響と回復過程―両者に基づく新たな介入方法の開発へ―(研究代表者)
メディア上へ拡張される感情と身体―調査的・実験的アプローチによる影響の検討―(研究代表者)
攻撃的情報の累積的影響:閾下刺激実験およびネットいじめ行動の調査を通して(研究分担者)
インターネットと社会性・攻撃性―行動内容への着目および国際比較を通して―(研究活動スタート支援)
インターネットの長期的利用に関する心理学的研究―自己と攻撃性の観点から―(特別研究員奨励費)
インターネット上の攻撃性と規範の形成(研究協力者)
担当授業
- 心理・教育統計法
- データ解析法
最近指導した修士論文のタイトル
- 児童福祉サービス従事者における自己価値の随伴性がバーンアウトに及ぼす影響-専門職連携による調整効果に着目して-
- 芸術経験がオーセンティックリーダーシップに与える影響-アート鑑賞による Emotional Intelligence の向上に着目して-
これまでに指導した修士論文のタイトル
- 共働き夫婦のワーク・ファミリー・エンリッチメントが職場での創造性に与える影響-潜在的態度測定およびActor-Partner Interdependence Modelによる検討-
- キャリアセルフマネジメントにおける循環的過程へのセルフ・コンパッションの効果
- 組織-上司-部下間関係における組織支援の効果―トリクルダウン効果およびリターンバック効果の両面から―
- 職場における幸福感の波及と発展―インクルージョン風土の効果に着目して―
- 就職活動中における感情制御方略としてのゲーム利用―理想・義務・現実・ゲーム上の自己一致の観点から―
- Health Intention Modelに基づく胃がん検診受診に至る心理的過程の検討―COVID-19の脅威がもたらす影響に着目して―
- 内部告発・内部告発者への評価およびその規定因に関する文化差の検討
- 新型コロナワクチン接種への心理的過程に関する縦断的検討―日米比較およびインターネット上の情報収集との循環的影響に着目して―
- 企業間チームにおける葛藤の発生とイノベーションおよびワークエンゲージメントへの転換―組織間カルチュラル・インテリジェンスに着目して―
- 大学生の就職活動成果に対する経済格差・教育格差の影響―格差解消に対するインフォーマルメンターの役割に着目して―
- SNS上での社会的比較がキャリア焦燥感に及ぼす影響-不確実さ不耐性による増幅効果とコンパニオンシップによる緩和効果-
- 母親の自尊源としての子どもの小学校受験 ―養育行動への影響に着目して―
- 社会保険労務士における相談対応業務の促進を目指したアクション・リサーチ―メンタルヘルス・リテラシーの観点から―
- 保護者に対する教師の心理的安全性が創造的な教育実践に及ぼす影響―縦断的データによる潜在差得点モデルに基づく検討―
- 転職者のリアリティ・ショック時におけるSelf-Concept Clarityの媒介的影響―職業的側面に着目して―
- 職場の謝罪行動における文化差の検討―状況、目的、行動内容、謝罪後の派生的感情の観点から―
- 有前科者に対するForgivenessおよび受容を規定する要因の検討
- ビジネスシーン初期における性格判断の正確性―Lens model approachを通して―
- 感動体験による短期的・長期的効果および感動体験の筆記がもたらす影響―日本と中国の比較を通じて―
- 訪問看護師の支援動機を支える要因 ―ケアリングの相互性と継承性の観点から―
- パラレルキャリアの開始要因と実践がもたらす効果 ―弱い紐帯の強みに着目して―
- 大学生の自己変容行動の失敗が持つ意味―自分を変えられなかった経験からの学びとは―
- 保育所におけるコンパニオンシップとしての雑談―内容と効果の検討を通して―
- 非顕性要支援者シンボルマークへの理解・関心の促進要因に関する検討
- 英語科教員の授業実践におけるICT導入の促進と抑制に関する研究
- サクセスフル・サイコパスの条件―犯罪と社会的成功に関連する要因の検討を通して―
- 死と生への意識が健康行動に及ぼす影響―存在脅威管理理論に基づいて―
- 社会人における”泣き”の効果―感情の抑制と内省の観点から―
- 職場におけるユーモアの効果―ユーモア表出者の存在および職場環境に着目して―
- 弱い紐帯との関わりが職業人のメンタルヘルスに及ぼす影響―自身のキャリアに対するリフレーミングに焦点を当てて―
- 医療従事者におけるマインドフルネスの効果の検討
最近およびこれまでに指導した博士論文のタイトル
- 職場におけるユーモアの機能・構造に関する検討
- 弱い紐帯との交流がキャリア・リフレクションに及ぼす影響
- 訪問看護におけるケアリングの相互性・継承性
- 小学校教師における心理的安全性と創造性
- ライフイベント時に発生するリアリティショックに対する自己概念明確性の効果
- キャリア形成の多様性がもたらす心理的負荷
- ワクチン接種に対するインターネット情報の影響
- がん検診受診に至るまでの心理的過程
主な著書(抜粋)
- 「メディアの中の個人」,松井 豊・宮本 聡介(編)新しい社会心理学のエッセンス 福村出版, 2020
- “Anger and Internet in Japan”, In M. Khosrow-Pour (Ed.). Encyclopedia of Information Science and Technology-4th ed. Hershey, PA: IGI Global, 2017
- 「ネット上の様々なトラブルと対応」,太田信夫(監修)シリーズ仕事と心理学20巻 ICT/情報心理学 北大路書房, 2017
- “Moblie phone-related behaviors and problems in Japan”, In Z. Yan (Ed.). Encyclopedia of Moblie Phone Behavior. Hershey, PA: IGI Global, 2015
- “Cyber behavior and its impact in Japan”, In Z. Yan (Ed.). Encyclopedia of Cyber Behavior. Hershey, PA: IGI Global, 2012
- 「第8章 インターネット(第1節,第3.3節,第4節,第5節)」,湯川進太郎・吉田富二雄 編著,『スタンダード社会心理学』,サイエンス社,2012
- 「災害時の新しい情報共有ツール,twitter」,藤森立男・矢守克也 編著,『復興と支援の災害心理学―大震災から「なに」を学ぶか―』,福村出版,2012
- 「第6章 コミュニケーション:インターネット・携帯電話」,吉田富二雄・宮本聡介 編著,『心理測定尺度集第5巻』,サイエンス社,2011
- 「インターネットの人間関係」,藤森立男 編著,『人間関係の心理パースペクティブ』,誠信書房,2010
学生へのメッセージ
統計というと手強そうなイメージもありますが、いったん身につければ、とても心強い味方になってくれます。統計に関する知識や手法を通して、社会人院生の皆さんが日頃から抱いている問題意識を形にしていくお手伝いができればと考えております。どうぞお気軽にお声がけください。
高度に、かつ複雑に発展した情報化社会は、私たちの暮らしのみならず、家庭・学校・職場・組織のあり方をも大きく変容させています。そして、この中を生きる私たちの心のあり方もまた、様々な影響を受けて変わりつつあるといえます。社会の最前線に立つ社会人院生の方々との議論や研究を通して、技術がもたらす有形無形の影響を正確に捉え、より良い共存の仕方を次世代に伝えていくことができればと考えています。
是非とも、学んで・考えて・楽しむプロセスをご一緒しましょう!