主な取り組み・主な研究成果・学術指導実績・受賞歴

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主な取り組み

ライフキャリア相談室

本センターでは「人は、生涯、発達する。」と考え、様々な形で働く人への心理支援を行っております。その中の一つの取り組みであるライフキャリア相談室では、働くこと(キャリア)や、日々の生活(ライフ)について、個別にご相談をお受けします。

エクステンションプログラム

本センターでは、以下のエクステンションプログラムを企画・運営しております。社会貢献の1つとして、本学の高度で先駆的な研究・教育分野から得られた成果をいち早く社会に還元し皆様に見える形でお届けすることを目的としています。新規プログラムも、今後順次展開していく予定です。
◆キャリア・プロフェッショナル養成講座
◆消防職員の惨事ストレス初級研修
◆消防職員の惨事ストレス中級研修

主な研究成果

【COVID-19関連研究シンポジウム】(2021年4月23日開催)の資料公開

働く人への心理支援開発研究センターは、4月23日に「with/postコロナにおける働き方を考える-テレワーク(在宅勤務)による変化に関する研究結果に基づいて-」と題し、新型コロナウイルス感染拡大に伴い働く人の仕事や私生活にもたらされた変化に関する3つの研究結果を紹介し、3つをまとめて考察するシンポジウムをオンラインにて開催しました。

当日紹介した研究に関する資料(pdf)は以下によりダウンロードいただけます。
20210423【COVID-19関連研究シンポジウム】資料一式(1)~(4)が全て含まれています。

個別資料
(1)研究① テレワーク(在宅勤務)は仕事のストレスやワーク・ライフ・バランスなどにどのような影響を及ぼしたか?
20210423【COVID-19関連研究シンポジウム】資料(1)ワーク・ライフ・バランス

(2)研究② テレワーク(在宅勤務)に伴うオンライン化が社内コミュニケーションにどのような変化をもたらしたか?
20210423【COVID-19関連研究シンポジウム】資料(2)社内コミュニケーション

(3)研究③ コロナ禍によるストレスをVRの力でケアする―国際的プロジェクト“COVID Feel Good”について-
20210423【COVID-19関連研究シンポジウム】資料(3)VR

(4)3つの研究(①~③)のまとめ
20210423【COVID-19関連研究シンポジウム】資料(4)まとめ

【参考資料】
「テレワークによる社内コミュニケーションの変化」 に関する調査結果(速報)報告書(2020年10月発表)

 

【COVID-19関連研究シンポジウム】with/postコロナにおける働き方を考える -テレワーク(在宅勤務)による変化に関する研究結果に基づいて-

働く人への心理支援開発研究センターは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い働く人の仕事や私生活にもたらされた変化に関する研究結果を紹介し、with/postコロナにおける働き方を考えるシンポジウムを開催します。

日時:2021年4月23日(金)14:00~15:30(予定)
場所:オンライン(Zoom)
主催:筑波大学働く人への心理支援開発研究センター

内容
研究結果紹介
1.テレワーク(在宅勤務)は仕事のストレスやワーク・ライフ・バランスなどにどのような影響を及ぼしたか?
(大塚泰正/筑波大学働く人への心理支援開発研究センター・人間系准教授)
テレワーク(在宅勤務)によって生じた仕事や私生活の変化の経験が仕事のストレスやワーク・ライフ・バランスなどにどのような影響を及ぼしたのかについて明らかにした調査研究結果の紹介

2.テレワーク(在宅勤務)に伴うオンライン化が社内コミュニケーションにどのような変化をもたらしたか
(福林 直/筑波大学働く人への心理支援開発研究センター客員研究員、原 恵子/筑波大学働く人への心理支援開発研究センター准教授)
テレワークに伴うオンラインによる会議や映像通信によって企業内のコミュニケーションや人間関係がどのように変化しているのか、またコミュニケーションや人間関係の問題を回避するためにどのような工夫がなされているかを4,343人のデータにより明らかにした調査研究結果の紹介

.コロナ禍によるストレスをVRの力でケアする―国際的プロジェクト“COVID Feel Good”について
(藤 桂/筑波大学働く人への心理支援開発研究センター・人間系准教授)
コロナ禍に伴う外出自粛・隔離によって生じるストレスの増大・精神的健康状態の悪化を緩和することを企図して開発された,日常的に気軽に利用することのできる簡易的なVR機器を活用したセルフ・ヘルプ・プロトコル“COVID Feel Good”の紹介

※詳細は、決定次第ご案内いたします。

【COVID-19関連研究】COVID-19感染拡大に伴う在宅勤務が仕事や私生活にもたらした変化

筑波大学人間系大塚泰正准教授は、働く人への心理支援開発研究センター協力のもと、COVID-19の感染拡大に伴い急激に生じた在宅勤務(家庭からのテレワーク)が仕事や私生活にもたらした変化に関する調査研究を行いました。その研究結果をご紹介します。

キーワード:在宅勤務、ワーク・ライフ・バランス、ワーク・ファミリー・エンリッチメント、ワーク・ファミリー・コンフリクト

【研究体制】
大塚泰正(筑波大学) 共同研究者:岡田昌毅・原恵子・中村准子・堀内泰利・有野雄大・須藤章・持田聖子・鷺坂由紀子(筑波大学),尾野裕美・髙橋南海子(明星大学),糟谷充子(電気通信大学),三好きよみ(東京都立産業技術大学院大学)

【調査概要】
1.参加者:COVID-19の影響により2020年1月以降はじめて在宅勤務を経験した日本人労働者56名、組織に所属する日本人フルタイム労働者(常時週40時間程度勤務している者)。2.面接方法:在宅勤務により生じた仕事や家庭の変化について尋ねる半構造化面接を2020年6月~7月にZoomにて実施。

【結果概要】

  • 仕事関係の人とのコミュニケーションが取りにくくなった(62.5%),オンラインでの仕事上のやり取りに不都合を感じた(32.1%)
  • 仕事とプライベートの境界があいまいになった(46.4%),仕事中家族に気をつかうようになった(35.7%)
  • 仕事に集中することができるようになった(44.6%),仕事の効率がアップした(41.1%)
  • 勉強,趣味,自己啓発の時間が持てるようになった(30.4%),プライベートで使える時間が増えた(28.6%),睡眠時間が増えた(26.8%)

詳しくは、こちらをご覧ください。
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◆本研究は「筑波大学新型コロナウイルス緊急対策のための⼤学『 知 』 活⽤プログラム」の助成を受け実施されました。
筑波大学「知」活用プログラム|新型コロナウイルス感染症研究支援|COVID-19 | 研究戦略イニシアティブ推進機構 (tsukuba.ac.jp)

主な学術指導実績

株式会社日立製作所

株式会社日立製作所様では、社員の活躍の促進および人事施策の高度化を支援するためのさまざまな取り組みを展開されています。このたび、これまでは明確に捉えることのできなかった、働く個人の生産性および部署・チームに配属された個人のフィット感の「見える化」を、心理学の知見とデータ解析手法を組み合わせて実現したいというご依頼を受け、本センターが学術指導にて支援をさせていただきました。この課題の解決に向け、心理統計に関する体験型講義の実施、調査の設計、多様な分析手法の適用、得られた結果の解釈などのそれぞれのプロセスを、心理学の知見や方法論に基づきサポートいたしました。これらを経て開発された測定ツールは社会的にも高く評価され、「第3回HRテクノロジー大賞(経済産業省など後援)」において大賞を受賞されました。

j.union株式会社

j.union株式会社様では組織コンサルティングサービスとして、職場の実態や組合員の意識調査、さまざまな統計学的手法での分析、具体的な組合活動に結びつく報告・アドバイスを提供されており、本センターも多数の案件で協働させていただいております。直近では、若手社員の離転職の多さが課題である小売り企業労働組合様での課題解決に、ともに取り組みました。“当事者である若手社員はどのような思いなのか、どのようなことが現場で起きているのか?”、現地でのグループインタビューを実施するところから調査をスタートさせました。最終的には、質的調査と量的調査の両方の結果を根拠とした、労働組合様として有効であろう取り組みの可能性について、共同提言させていただくことにつながりました。

株式会社マイナビ

株式会社マイナビ様ではマイナビ研修サービスとして、採用・若手育成に特化した研修はもちろん、さまざまなニーズに応じた人材育成研修プログラムを提供されています。このたび、エンゲージメントを切り口にした組織開発診断ツール開発に向けての学術的なアドバイスのご依頼を受け、本センターが支援をさせていただきました。株式会社マイナビ様が作成したいエンゲージメント尺度は、学術研究でよく用いられるワーク・エンゲージメント尺度とは異なり、エンゲージメントに影響を与える要因を数多く測定し、それを組織改善につなげていくという発想に基づいています。支援の結果、「マイナビエンゲージメント・リサーチ」が完成し、これから多くの企業で活用されていくことが期待されます。

連携先企業の受賞歴

「第4回HRテクノロジー大賞(経済産業省後援)」人事システム部門優秀賞
ソフトバンク株式会社様

ワークライフインテグレーションを実現する独自のパルスサーベイ
「充実度サーベイ〜Circularity Pulse〜」の開発及び社内活用

「第3回HRテクノロジー大賞(経済産業省後援)」大賞
株式会社日立製作所様

「個を活かすPeopleAnalytics」
個人の内面×人事・行動データ×最先端のAI・データ分析で個人個人を輝かす!