プログラムリーダー挨拶

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博士前期課程

カウンセリング学位プログラム リーダー

安藤智子

学問・研究、そして新たな仲間。
多様な「出会い」に充ち満ちた学びの場。

 日本で初めての社会人を対象とした大学院として、文京区のこの地にカウンセリング学位プログラムの母体が開設されたのは、1989年でした。そして今までに、800名余の修了生を輩出しました。その職業は、企業の社員・役員、学校(幼・小・中・高・大・養)の教員、医療従事者(看護師、医師、心理相談員等)、行政(国・地方)の担い手、司法関係者(家庭裁判所の調査官、弁護士等)、相談機関の相談員・所長、マスコミ関係者(テレビ局のプロデューサー、新聞記者等)、福祉関係者(施設のワーカー、相談員等)等多彩です。

想像してみてください。このような多様なキャリア、年齢の20数名(2学年を併せると約50名)が、カウンセリングや心理学に関わる教員の様々な講義を受け、討論し、学ぶのです。入学時の問題意識を研究にして、お互いに励まし合いながら修士論文に仕上げていくのです。実践の知を学問の知として形にし、世の中に示すことができます。

ここで得られるものは、計り知れません。キャリアや年齢、これまでの人生経験が異なる者同士が、「1人の学生」として「カウンセリング学位プログラム」で出会うのです。そして、文字通り、「同じ釜の飯を食す」が如き学生生活の中で、それぞれの「問題意識」「目の付け所」「見方」「考え方」「方法論」などに出会い、その違いにとまどい、また、その背景にある共通点に気づきます。そして、「人」として「出会う」のです。

このようにカウンセリング学位プログラムは、学問・研究との出会い、人との出会いなど、「出会い」に充ち満ちています。そして、ここでの出会いは、在学中の2年間だけでなく、一生続きます。 在学中の2年間を一つの大きな「出会いの場」として、学生、教員、そして、OB同士が、「人として」「研究・学問を通して」、ずっと、つながって行く場が、このカウンセリング学位プログラムなのです。さあ、あなたもこの出会いの場におこしください。

博士後期課程

カウンセリング科学学位プログラム リーダー

岡田 昌毅

多様で困難な社会課題を解決するために
実践的研究に挑戦してみませんか。

 現在、わが国は本格的な少子高齢社会を迎えており、高度情報化、国際化および産業構造の変化などに伴い、職場・家庭・地域においては若年者の不労問題、中高齢者の生活自立支援、老々介護といったライフキャリア形成上の諸課題が発生しています。人々は、これらの問題を通して、従来型の社会システムでは対応できないことが生じており、国民の生活と福祉が阻害されていると認識し始めています。そして、その解決のためには、豊富な社会経験により培われた人間力を備えた人材が、より一層社会との連携を強めながら、社会状況の変化に応じて、強力な指導力や価値創造力を発揮することが求められています。私たちは、今こそ、これらの諸課題を乗り越え、豊かな未来を切り開くための科学的・実践的・開発的アプローチが必要であると考えています。

カウンセリング科学学位プログラムにおいては、カウンセリング関係の研究者、高度専門職業人に対して、カウンセリングの包括的基盤教育を行うとともに、国際的・学際的な研究の成果と方法論を習得し、他職種と連携して、職場や社会での諸課題について、科学的・実践的・開発的に解決し、社会貢献に資する研究を行える人材を育成しています。

本プログラム在学生は、大学教員や研究職として教育・研究分野で活躍している人もいますが、多くの人が企業や学校教育関係(特別支援教育を含む)、心理関連領域、医療・保健機関、社会福祉施設・教育施設、心理・リハビリテーション専門職養成校、職業支援センターや障がい者雇用企業、官公庁・行政機関など多様な職業分野で、高度専門職業人として指導的立場で活躍しています。

このようなメンバーと、そして私たち教員と一緒に、多様で困難な社会課題の解決に向けた、実践的研究に挑戦してみませんか。意欲ある皆様のアプローチをお待ちしています。