開設科目

TOP 開設科目 心理・教育統計法

開設科目
カウンセリング学位プログラム
(博士前期課程)

心理・教育統計法(Statistics in Social Science)

授業時間 : 春A・B学期 金曜日7・8時限
標準履修年次 : 1年次
担当教員 : 藤 桂

授業概要 :
社会科学における統計学の用い方の基礎を解説する。本講義は、「社会調査法」「データ解析法」「調査研究法演習」履修のための基本要件である。

目的・ねらい:
質問紙や実験等で得られた数量データを統計的に解析する方法を学び、第一に、修士論文作成に備えること、第二に、課程修了後の実務でも広く役立つ統計的な知識やデータの見方を身に付けることを目的とする。

評価方法 :
授業時の課題に基づいて評価する。

教材・参考書 :
基本的に、授業中に配布する資料のみを用います。

授業計画:
第1週 イントロダクション: 統計の目的と意義,平均値と分散,データの形式
第2週 正規分布:標本と母集団,中心極限定理,z得点
第3週 統計的仮説検定の論理:標本と母集団,帰無仮説と対立仮説,検定の手順
第4週 t検定: 2つのグループの平均値の比較
第5週 分散分析1: 3つ以上のグループの平均値の比較(1要因分散分析,多重比較)
第6週 分散分析2: 2つの要因を考慮した平均値の比較(2要因分散分析,交互作用,単純主効果検定)
第7週 相関分析: 2変数間の関係を見る方法について(ピアソンの積率相関係数,散布図)
第8週 χ2検定:連関,期待度数と観測度数
第9週 重回帰分析: 複数の変数の影響力について(変数の投入,標準偏回帰変数(β),重相関係数)
第10週 因子分析・主成分分析: 項目のグルーピングについて(因子,因子軸の回転)

受講生からの感想

  • 心理学が科学であることを実感できる授業です。具体的な例を多く取り上げて丁寧に進むことで、体系的かつ分かりやすく学べます。​​
  • 例えも面白く,とても分かった気分になって帰りますが復習も大事です!
  • 社会科学における統計学を、基本の”キ”から学ぶことができます。分かりやすいレジュメと、身近な話題と、優しい笑顔で、悩める私たちを「わかった気分」にさせてくださいます(笑)。
  • 心理統計について、先生ほど丁寧に、親切に、わかりやすく教えてくださる先生は、まずいないと院生一同確信しています。緻密な授業計画とわかりやすい授業資料のもとに、院生の理解の状況に合わせて、スモールステップで授業を進めてくださいました。​
  • 心理学が科学であることを実感できる授業です。具体的な例を多く取り上げて丁寧に進むことで、体系的かつ分かりやすく学べます。
  • 身近な例や、授業で実際に取ったアンケートをもとに統計を取ることで、何が明らかになるかを、わかりやすく丁寧に学ぶことができる授業です。​
  • 社会科学における統計学を、基本のP値とは何ぞや?から分散分析まで、PCを使わず講義で学びます。​
  • 統計学者(数学者)の歴史的発見のショートストーリーを絡めて統計の重要な基礎のパーツを教えてくださるので、毎回とても興味深いです。