開設科目

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開設科目
カウンセリング学位プログラム
(博士前期課程)

職場のメンタルヘルス(Occupational Mental Health)

授業時間 : 秋A・B学期 金曜日7・8時限
標準履修年次 : 1・2年次
担当教員 : 大塚 泰正

授業概要 :
本講義では職場のメンタルヘルスに関する一次予防から三次予防までの幅広い話題(カウンセリング、教育研修、職場復帰支援など)について解説する。単に講師が講義を行うだけでなく、受講生参加型の講義を行う。

目的・ねらい:
わが国における職場のメンタルヘルス対策の意義や推進方法についての知識や技能を獲得するとともに、心理専門職として社会の要請に応えられるような素養を身に付ける。また、人々がさらに健康にいきいきと働けるようになるために役立つポジティブ・メンタルヘルスの概要についても理解を深める。

評価方法 :
課題レポート発表に基づいて評価する。

教材・参考書 :
関連文献の紹介は適宜行う。

授業計画:
第1回:職場のメンタルヘルス対策の歴史・法規
第2回:精神障害の労災認定
第3回:労働者の精神的諸問題
第4回:自殺予防
第5回:職場復帰支援
第6回:職場のストレス理論
第7回:職場におけるメンタルヘルス教育研修
第8回:職場環境改善
第9回: 職場のポジティブ・メンタルヘルス
第10回:総括

受講生からの感想

  • メンタルヘルスの一次予防から三次予防までの幅広い知見が得られます。
  • 職場のメンタルヘルスに関する諸問題について、講義・演習を通して学びます。基礎的・概念的な内容から、職場復帰支援・管理監督者研修・心の健康づくり計画、職場環境改善などの最近のトレンドまで、幅広く理解することができました。
  • 現場の様々な実例に対する分かりやすい説明で、理解が深まりました。また、演習や発表も多くあり、各自が主体的に取り組むこともできました。職場のメンタルヘルス活動に心理職が何を求められるか、ポジティブメンタルヘルスという概念を通じて学ぶことができました。
  • ストレスがご専門の大塚先生による講義は「わかりやすく、丁寧」が特徴です。ストレスの発生因の構造から対処、回復まで、系統的に学ぶことができました。大塚先生ご自身によるロールプレーもあり、書物を読んでの理解と違い「立体的」にリアリティをもった理解が出来ました。
  • 先生の気さくなお人柄もあり、講義を止めての質問や先生からの逆質問もあり、メンタルヘルス関連の職場にいる者や保健師、看護師の発言は、まさに「現場知」の内容でたいへん参考になりました。
  • 特に先生が携わっている研究に基づくお話は、臨場感があり非常に参考になります!働く人すべてにとっての必聴の講義です。​
  • カウンセリング、教育研修、職場復帰支援など、現場の対応について先生の経験談や本音を聞くことができます。
  • 講義と発表の2部構成。発表は『職場のポジティブメンタルヘルス』のトピックについて各々が受け持ちます。皆の工夫を凝らしたプレゼンや職場の話が興味深かった!