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305-8572 茨城県つくば市天王台1-1-1 筑波大学人間系

筑波大学 キャリア教育学研究室へようこそ

WELCOME

  •  筑波大学 キャリア教育学研究室のサイトへようこそ。

  •  日本ではキャリア教育の歴史が浅く、取り組むべき課題が山積しています。同時に、現行学習指導要領はその総則において小学校からの継続的・体系的なキャリア教育の実施を明示的に求めていますし、すでに「キャリア・パスポート」の運用も始まっています。さらに昨年(2022年)4月には成年年齢が20歳から18歳に引き下げられ、実質上、大多数の高校3年生が在籍中に親権に服さなくなる時代を迎えました。18歳になると選挙権を得ることとなりますし、各種の契約や、進学・就職などの進路決定などにあたって親の同意は必要なくなります。キャリア教育にとって成年年齢引下げが極めて重要な意味を持つことは指摘するまでもないでしょう。また、2021年の育児・介護休業法改正に基づく男性の育児休業取得促進のための仕組み作りも仕上げの時期を迎え、今月(2023年4月)からは、常時雇用する労働者が1,000人を超える事業主は、育児休業等の取得の状況を年1回公表することが義務付けられました。「子育ては女性の仕事」等を典型とした固定的な性別役割分業からの脱却は、キャリア教育にとっても喫緊の課題の一つです。キャリア教育の更なる充実は「待ったなし」の状態に移行したと言えるでしょう。

  •  加えて、これまでほぼ3年にわたって続けられてきた新型コロナウイルスの感染拡大抑止のための試行錯誤にも、やっと光が差してきました。もちろん、当該ウイルスを完全に克服した「ポスト・コロナ」の時代がやってくるわけではなく、共存の道を模索し続ける「ウィズ・コロナ」の時代の扉が開いたに過ぎません。その上、ウクライナ侵攻などに伴う不安定な世界情勢や、対話型AI技術の顕著な進展など、未だ経験したことのない変化に直面しつつ私たちは生きて行かざるを得ません。このような時代だからこそ、子どもたち・若者たち一人一人の社会的・職業的自立に向けた力を育成するキャリア教育の拡充がこれまで以上に必要となるのではないでしょうか。

  •  無論、学校教育を支える先生方の勤務時間が他の国々と比べて突出して長いことなどを踏まえ、学校での負担過剰を避ける方途を模索することもキャリア教育の推進上不可欠となっています。

  •  このような中にあって、学校で日々奮闘なさっている先生方や、教育行政の現場で「縁の下の力持ち」の重責を果たしていらっしゃる皆様が、家庭や地域社会の方々と必要な連携を図りつつ、笑顔でキャリア教育に取り組んでいただけるようになること。そして、一人一人の子どもや若者が、不透明で混沌とした社会にたじろぐことなく参画し、より良い未来を構築するための力を身につけることができるようになること。これが私たちキャリア教育学研究室の願いです。

  •  この願いの実現に少しでも近づけるよう、私たちは、国内外の関連理論・制度・実践を幅広く分析対象としながら研究活動をすすめています。今年度は、博士前期・後期課程の院生10名がそれぞれ設定した研究テーマに基づいて頑張っているところです。毎週、月曜日の夕方に開催している研究会には、この他にも、人間総合科学学術院教育学学位プログラムの院生や人間学群の学生などを含め20名ほどが参加しています。

  •  筑波大学の教育学関連分野において、独立した専門研究領域としてキャリア教育学が認められたのは2015年度のことです。人間の発達になぞらえれば今年で満8歳。小学校3年生です! 友達同士での遊びが一気に増え、自立心が芽生えてくる時期ですね。また、筋道を立てて考える場面が一段と増えてくるのもこの頃の特徴の一つです。親の視点から捉えれば、著しい成長が嬉しくもあり寂しくもある時期かもしれません。私たちキャリア教育学研究室も、そのような3年生たちに負けない成長が遂げられるよう研鑽を重ねて参りたいと存じます。関心のある方は是非お問い合わせ下さい。お待ちしています!

    (2023年4月2日)


NEWS新着情報

2024年1月4日
 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 2024年は波乱のスタートとなりました。元日の夕方には能登半島を中心とした大きな地震が発生し、石川県内だけでもすでに80名を超える人命が失われています。翌2日には羽田空港で民間旅客機と海上保安庁の航空機との衝突炎上事故が発生し、5名が亡くなりました。犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、被害にあわれた皆様が一日でも早く平穏な日常生活に戻れますことを強く願っております。
 世界に目を転じれば、ウクライナ侵攻もガザ侵攻も解決の糸口すら見えないことに愕然とします。第二次世界大戦後、世界の平和的秩序を守るために創設された各種の国際機関はいったい何だったのだろうと改めて思わざるを得ません。
 今の私のように飢えからも寒さからも守られて日々を送ることができる者がなし得ることとは何か、今一度、深く考えたいと思います。
 本日、午後、弊学構内で満開の椿に木漏れ日が注いでいる姿に偶然出会いました。これから小寒・大寒と続き一層寒さが厳しくなる時期ですが、この椿の周りには春の気配が感じられました。皆様にささやかな温かさが届くことを願いつつ、写真を更新致します。
2023年1月29日
「よもやま話 第67話 ChatGPTとチャットしてみました」を掲載しました。
2022年12月20日
 監修をさせていただいた小・中学生向け書籍『未来が広がる! 世の中が見える! 仕事の図鑑』がナツメ社より刊行・発売されました。奥付の発行日は2023年1月6日です。
https://www.natsume.co.jp/books/17542
2022年10月20日
 研究紀要のページを更新しました。2022年3月発行の『筑波大学キャリア教育学研究 第4号』をようやく掲載できました。ご高覧のうえ、皆様方からの忌憚のないご意見・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2021年4月12日
 ご報告が遅くなりましたが、監修をさせていただいた小学生向け書籍『しごとのふしぎ なぜ?どうして?』が3月20日付けで高橋書店より発行されました。
https://www.takahashishoten.co.jp/book/10389.html
2020年7月12日
 監修をさせていただいた小学生向け書籍『ドラえもん探究ワールド-仕事の歴史とこれから』が明日(7月13日)付で小学館から発行されます。すでに8日には発売が開始されているようです。無論、ドラえもんのマンガ部分は藤子・F・不二雄先生の作品です。僕が監修させていただいたのはそれ以外の部分です。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09259178
2019年6月6日
 単著『キャリア教育 フォー ビギナーズ ―「お花畑系キャリア教育」は言われるほど多いか?―』が実業之日本社より発売されました。奥付記載の発行日は6月15日ですが…。機会がございましたらお手にとってご笑覧ください。
http://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-41675-5
2019年3月27日
 JSPS科研費16H03791:基盤研究(B)「キャリア教育のアウトカム指標の開発に関する調査研究」の研究成果公開用サイトに、最終報告書を掲載いたしました。本サイトには、2019年1月14日(月・祝日)に開催した公開シンポジウム「どうする!? キャリア教育の評価―国際比較研究から得たヒント―」の概要、当日に配布いたしましたパンフレット「キャリア教育の評価がわからん! と お悩みの先生方へ」なども掲載しております。ご高覧いただけましたら幸甚です。
http://www.human.tsukuba.ac.jp/~tfujita/jsps_16h03791/index.html
2017年5月31日
 『筑波大学 キャリア教育学研究』第2号の掲載論文等(学類生による研究ノート、卒論・修論等の論文概要を除く)が、つくばリポジトリに登録されました。
https://tsukuba.repo.nii.ac.jp/
2017年5月28日
 研究紀要『筑波大学 キャリア教育学研究』第2号(2017年3月31日発行)を掲載しました。
2016年5月6日
 『筑波大学 キャリア教育学研究』にISSN(国際標準逐次刊行物番号)が付与されました(ISSN 2432-1761)。
2016年4月20日
 サイトをリニューアル・オープンしました。

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藤田晃之

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