各回の構成・各回の質疑応答(平成8年度)






授業としては全部で10回行った。以下に各回の概要説明,配付資料,及び講義に対する質疑応答・感想・回答を掲載します。この質疑応答の部分が面白いので,他は良いですから,どうぞここだけでも読んでいってください(このページも,実は質疑応答部分を掲載しようと作り始めたものです)。

#なお,各回の概要を説明する文章は,人間学類2年3組の若井広太郎氏によるものです。彼はこの授業を受けてくれていろいろと熱心に感想なども書き込んでくれた受講者さんの一人でありました。今回このページを作成するにあたっても,私がごちゃごちゃにしてしまった資料の整理や,コメント付け,さらには文章のHTML化などにも協力してくれました(金は払ったけど,それ以上の働きでした)。どうもありがとう。







第1回

「導入」

内容
身体障害者福祉論記念すべき第一回目の授業。授業の形態や内容について簡単な説明の後,すぐに授業に入った。かくして伝説はここから始まったのである。(若井)
配布プリント(6枚)
授業の構成予定(contents)
身体障害者実態調査(H3.11)より,概数,推移など
身体障害者福祉法施行規則
ほか
前回の質疑応答の記録






第2回

「トークで対決(?)中村氏VS名川勝」

内容
身体障害者で現在修士課程理工学研究科の中村彰氏と名川氏による座談会。中村氏は足の指とトーキングエイドを使って対談した。(対決というのは言い過ぎかな)中村氏の鋭いつっこみに名川氏少々たじたじ…。初めてトーキングエイドを見る学生もいて、聞き手にとってもためになる素敵なトーキングタイムになった。(若井)
配布プリント
障害者手帳のことなど<
国際障害分類試案(WHO)
ほか
前回の質疑応答の記録(中村氏分)
前回の質疑応答の記録(名川分)






第3回


「名川氏先週のひとときをふりかえる」


内容
先週の座談会の感想やそこででてきた質問などに回答しながらの講義となった。(トーキングエイドの説明など)(若井)
AAC及び各種補助機器に関する説明を実物の紹介を交えて話したつもりだったのですが,印象が薄かったかしらねえ(^^;;;(名川)
配布プリント(5枚)
コミュニケーション機器,環境制御装置
アメリカ合衆国の amusement park におけるバリアへのサービス
ほか
前回の質疑応答の記録






第4回

「『ばりあふりー』ってなんだ?」


内容
バリアフリーについての説明。書籍紹介「自立生活プログラムマニュアル」(たしか販売もしていらっしゃいました。)(若井)
配布プリント(4枚)
日常生活用具の種類
カリフォルニア大学バークレー校障害学生教育事情の概要
東京都における福祉のまちづくり整備指針の一部
ほか
前回の質疑応答の記録






第5回

「安積遊歩さんのビデオから学ぶ介助論と障害の受容――あなたならどうする――」

内容
骨形成不全症というという障害のあるピアカウンセラーとして生きる安積遊歩氏の生活から出産までをまとめたビデオを観て、「介助・障害の受容とはなにか」ということを皆で考えた。(若井)
配布プリント(10枚)
生活保護法の抜粋
障害の受容に関するモデル図
自立生活プログラムマニュアル抜粋
ピアカウンセリング集中講座報告書より抜粋
ほか
前回の質疑応答の記録






第6回

「『自立』+(前回に引き続き)障害の受容について」

内容
前半は前回みた安積遊歩さんのビデオの感想・意見についての先生の応答に費やされ、後半はその話から更に「障害者の『自立』の話」へと派生した。(若井)
配布プリント(3枚)(両面印刷)
障害の受容と「愛」の関係について(旭洋一郎氏)
I.L.EXPRESS より抜粋
自立生活センター関係資料
自立生活に関するジニ・ローリーの定義
ほか
前回の質疑応答の記録






第7回

「ボランティアについて―何がボランティアで何がボランティアでないのか?―」

内容:

内容
冒頭のマクラでは、名川氏が「水戸パッケージ事件」の裁判を実際に傍聴しての感想・意見が述べられた。この講義を聴いて初めて水戸パッケージのことを知った人もいた。(実は僕)
本題ではボランティアについてのお話になり、例えば「有償ボランティアはボランティアといえるのか」などについて、先生からのコメントがあった。(若井)
配布プリント(3枚)(前回の前回の質疑応答のみ)
小山内美智子氏の学内講演会チラシ
学内での自立生活を行う学生の新聞記事
NPOに関する資料(次回に使用)
ほか
前回の質疑応答の記録






第8回

「(前回に引き続き)ボランティアについて」

内容
前回のボランティア論が密かに論争を招き、ついにこの回もボランティアについて講義が勧められた。また、優生保護法から母体保護法に変わったことについての説明もあり、いよいよ講義はクライマックスの方向へとむかおうとしていた。(若井)
配布プリント(6枚)
出生前診断に関する記事,親の意見他の資料
母体保護法への改正に関する資料
玉井真理子氏(信州大)の英国障害告知事情に関する記事(信濃新聞,96年*月*日付)
ほか
前回の質疑応答の記録






第9回

「スクリーニングテスト(出生前診断)―障害児ならば産むのか、産まないのか−」

内容
近年、羊水検査・トリプルマーカーテストなどの技術を用いることによって、出生前から胎児のことを診断できることができるようになった。この講義ではそういった出生前診断の長所とそれに関わる様々な問題点をとりあげ、スクリーニングテストに対して真っ向から見つめてみた。具体的にはスクリーニングテストに関するドキュメンタリーのビデオを見た。第9回の講義は、最も学生が集中していた時間だったと僕は思う。みんな真剣に頭を悩ませた。(若井)
配布プリント(5枚)
7・8回の質疑応答など
ほか
前回の質疑応答の記録






第10回

「最終回 名川氏感動!激動のクライマックス(誇張)」

内容
言わずと知れた身体障害者福祉論最後の講義。名川氏は泣かなかったものの、先生と学生との間には、同じ時間に同じ場所で同じ問題について考えあったことに対する、何か口では言い表せない想いがあった。(と思う) 最後は自立のことからボランティアのこと、母体保護法のことまでの全体的な補足説明で締めくくった。そして身体障害者福祉論は静かに幕を閉じた…。(若井)
配布プリント(6枚)
レポート提出の案内
今どきしょうがい児の母親物語(ぽれぽれくらぶ,ぶどう社)の表紙
母体保護法関連資料(追加)
ほか
前回の質疑応答の記録



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